19年のSXSW、世界と深く共感を作る日本人の活躍に期待

 ここ数年、米国内だけでなく海外からのSXSW参加者が増えている。期間中には10万人近い人が集まるが、一時期の「スタートアップの登竜門」という面だけではなくなっている。テクノロジーイベントという側面からコンテンツや文化に重きを置くセッションが多くなってきている印象だ。そんな中、テクノロジー企業がSXSWに挑戦し、自分たちのアイデアのインパクトを世界中の人々に対して与えるにはどうしたらいいか?

 そこに求められるのは「ストーリーテリング」だと強く感じている。つまり、プロダクトやサービスを持って単にトレードショーに展示するだけではなく、そのプロダクトやサービスが持つ背景や社会へのインパクトをより多様な視点から見つめ直し、テクノロジーに興味がない人にも伝わるストーリーをどう作り上げることができるかが、今後の日本人の活躍を生み出すキーになるのではないか? 来年はぜひとも世界の共感を集める日本人の出現に期待したい。

温暖化により1500島の水没が懸念されるインドネシアのスタートアップMycotechは、マッシュルームから作る環境に優しい新素材をアピール。時計のバンドとして利用するなど、環境に優しいエシカルな洋服の消費意欲が高まるSXSW参加者たちから共感を得ていた
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困ったときも家族のように助け合いができる小さい家が集まったオースティンのコミュニティタウン「VILLAGE FARM」。高齢者をはじめ、単身世帯が増加していくと予想される先進国の問題に対して、未来の家族の形を想像させる取り組みに感じた
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(文/未来予報株式会社