トレードショーの外へ! 共感を得るスタートアップ

 SXSWの展示会はトレードショーだけではない。ヒルトンホテルで行われる、スタートアップに関わるセッションやピッチイベントに特化した「Startup Spotlight」も目玉イベントだ。フリードリンクが提供されるレセプションスタイルで、2時間という短い時間でスピード感のあるコミュニケーションを取る必要があるため、会場の熱気はトレードショーに勝るものがある。

装飾が華やかなトレードショーに比べ、プロダクト一本勝負の「Startup Spotlight」
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「PLEN Cube」は、カメラの上部が360度回転するアシスタントロボット。動きが生き物のように滑らかでシンプルな形なのに愛嬌(あいきょう)のあるインタラクションが可能だ
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 ここに日本から初めて挑戦したのが大阪のスタートアップ、PLEN Robotics。彼らが開発するハコ型ロボット「PLEN Cube」は、カメラを搭載するデバイス上部が360度回転するアシスタントロボットだ。無機質な四角いデバイスの上部が、動き出すと一気に生き物のような表情を見せるのが面白い。Google HomeやAmazon Alexaと同じように音声コマンドで操作するが、その独特な生き物のような動きによって、世界中から「Cute!」という声を集めていた。

 トレードショーはここ数年、投資家や商談が目的の来場者以上に、トレンドの吸収を目的とした来場者が増えているのではないかとの声を聞く。また、特に日本エリアは大手企業の参加も増えて装飾も凝ったものが多くなってきており、リソースが少ないスタートアップにとって有利な状況とは言い難い。そこで、あえてトレードショーの外に出展するというのも選択肢の一つとして今後増えるのではないかと感じた。

ヒルトンホテルはスタートアップに特化したセッションやミートアップが集中して開催される。PLEN Roboticsのようにターゲットを絞り、トレードショー以外でアプローチする道も、来年以降スタートアップのSXSW挑戦方法の一つとなりそうだ
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