映像の表現力を高めただけでなく、3Dの立体音響の再生も可能にした

 今回の新製品で注目なのが、壁掛けに対応した65W7Pだ。付属の金具を利用することで、壁にほぼ密着した状態で壁掛けできる。LGエレクトロニクス・ジャパンの 李 仁奎(イ・インギュ)社長は「シンプルさを追求した究極のテレビを目指すべく、壁に掛けた1枚の絵のように仕上げた。パネル面と壁とのすき間を最小限にすることで、視聴の際の没入感が高められる」と、壁掛け式のメリットを訴求した。窓から見える風景やフレームに額装した絵画や写真などの動画を収録し、ワンタッチで再生できるようにしたのも面白い。

壁掛けで設置した65W7P。パネル面と壁との距離がほとんどないので、絵画のような映像を表示させるとテレビとは思えない
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出窓の外にきれいな風景が広がる映像も収録する。時間の経過とともに夜になったり雨が降り出したりするので、眺めているだけでも楽しい
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壁掛け用金具とは磁力でペタッと密着するようになっているが、落下防止のため上部にパネルを引っかける金具が設けられている
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 配線はシンプルで、65W7Pのパネルから伸びているフラットケーブルを付属のスピーカーユニットに接続するだけでよい。HDMIなどのAVケーブルや電源ケーブルはスピーカーユニットに接続する仕組みだ。

パネルとスピーカーユニットは白いフラットケーブルで接続し、電源ケーブルやAVケーブルはパネル側に接続する必要がない。壁紙の処理を工夫すれば、パネルが完全に浮いているように見せられる
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 有機ELテレビの売りである表現力も、2016年発売モデルからさらに高めた。パネルを最新世代のものに置き換え、最高輝度の向上(約25%)や暗部の輝度処理の改良を施したことで、明るいリビングでもコントラストが高く白飛びや黒つぶれの少ない映像が楽しめるようにした。ダイナミックレンジは、HDR対応の4K液晶テレビが14stopsなのに対し、今回の新製品は21stopsにまで拡大した。

ダイナミックレンジを拡大し、白飛びや黒つぶれを減らした。2016年モデルと比べても、はっきり判別できるほどの違いがあった
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表現できる輝度の範囲を示した概念図。液晶テレビと比べると、暗部の表現力の差が大きい
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 今回の新製品では、音響面も強化した。従来のサラウンドは左右方向の広がりを表現できたが、ドルビーと共同開発した新しい技術「ドルビーアトモス」を搭載することで、テレビの内蔵スピーカーのみで上下方向の広がりも表現できるようにした。スピーカーの開口部が正面を向いた65W7Pや65E7Pだけでなく、スピーカーが下向きに搭載されている65C7Pや55C7Pでも音の広がりがしっかりと感じられるという。特に、65W7Pは天井に向けたスピーカーを独立して搭載しており、天井で反射させることで頭上からのサウンドを表現しやすくした。