スタートアップ企業のBoCoは、“ハイレゾ級”をうたう骨伝導クリップ型イヤホン「EarsOpen」について、先行販売の受付を開始した(製品紹介ページ)。耳穴をふさがない骨伝導タイプのため、外部音は通常通り聞くことができるが、従来の一般的な骨伝導イヤホンに比べて音質が高いという特徴を持つとする。同社では、元ソニー オーディオ事業部の設計・開発者らが中心となり製品開発を進めている。

BoCoの骨伝導クリップ型イヤホン「EarsOpen」。(製品紹介ページより)
[画像のクリックで拡大表示]
ゴールデンダンスの持つ「ダイナミック振動子」技術を採用した。(プレスリリースより)
[画像のクリックで拡大表示]

 今回の製品では、骨伝導製品を手掛けるメーカー、ゴールデンダンスの持つ「ダイナミック振動子」技術を採用している。振動子が円柱状であるため、振動方向が一定となり、磁力の放射を振動子内に取り込むことができて振動のムダを抑えられるという特徴があるという。今回の製品は、直径10mmの小型素子の開発と量産体制の確立により実現できたとする。加えてアンプ回路設計やデバイスから筐体まで含めた音響特性の最適化などにより、聞きやすい再生帯域4Hz~40kHzのハイレゾ級音質を実現したという。

 鼓膜ではなく骨を使うため、難聴者の聴覚補助に役立つケースもあるとして「聴覚補助用earsopen」も用意している。2つの無指向性ステレオMEMSマイクを採用しており、前後左右といった音の方向と距離感を表現することができるとする。スマートフォンとBluetoothで接続する。

 クラウドファンディングは、CCCグループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」で、2017年3月7日に開始した。48時間で550万円以上の支援を集めたとする。一般販売は2017年5月中旬を予定する。一般販売時の販売価格は、音楽用の有線タイプ「WR-3CL-1001」が9800円、無線タイプ(ネックバンド型)「BT-3CL-1001」が2万5800円。聴覚補助用「HA-3CL-1001」も無線タイプになっており、価格は9万8000円としている。

(文/宇野 麻由子=日経テクノロジーオンライン編集)