世界最大級のIT・モバイルの展示会「Mobile World Congress」(MWC)。2017年2月27日~3月2日(現地時間)の開催期間中、イベントは大いに盛り上がった。注目されたのは、2つのHDR対応スマートフォン。加えて、AI搭載スピーカーや新素材「グラフェン」など、“スマホの次”に来そうなデバイスにも話題が集まった。

今年のMWCも大勢の来場者で賑わいをみせた
[画像のクリックで拡大表示]

テレビだけではない、スマホもHDRに対応

 今年のMWCではサムスンの「Galaxy S」シリーズの新製品が発表されなかったため、ハイエンドスマートフォンではソニーの「Xperia XZ Premium」とLGエレクトロニクスの「LG G6」、2つの「HDR対応スマホ」の一騎打ちとなった。

ソニーが発表した4K HDR対応の「Xperia XZ Premium」
[画像のクリックで拡大表示]
LGエレクトロニクスのHDR対応フラグシップ「LG G6」
[画像のクリックで拡大表示]

 HDR(ハイダイナミックレンジ)は、4Kテレビなどに多く搭載されている技術で、映像の輝度情報の幅(ダイナミックレンジ)を広げることで、明るく豊かな色合いの映像を再現する。XperiaはHDRに加えて4K対応である点、LG G6はHDR10とDolby Visionの両方式のHDR技術をサポートする点が特徴だ。

 それぞれ今春から世界各地域で出荷をスタートする見通しだが、発売時点でどのようなHDRコンテンツが楽しめるのかが気になるところ。今のところ、大手動画配信サービスのNetflixとAmazonプライム・ビデオが、端末の発売に合わせて“モバイル向け”のHDRコンテンツを提供することを表明している。

 筆者はMWCの会場で一足先に映像を体験してみたところ、Xperiaが初めて4Kになったときよりも明らかに画質の向上を実感できた。また、HDRの映像コンテンツは従来よりも明るさが映えるので、暗い場所はもちろん、昼間の屋外のような明るい場所でも映像が見やすいというメリットがあることにも気づいた。今年は4Kテレビだけでなく、スマホでも「HDR対応」がキーワードになるだろう。3月29日に発表が予告されているサムスンの次期フラグシップスマホの内容にも注目だ。

4K対応XperiaどうしでSDRとHDRの映像を比較。画質だけでなく視認性が全体的に向上することのメリットも大きい
[画像のクリックで拡大表示]