USB接続イヤホンはが新カテゴリーになるか

 肝心の音質はどうか。ブースに展示されていたXperia XZ2とSBH90Cの組み合わせで実際にサンプル音源を聞いてみたところ、高い解像感を備えながら、変にデジタルっぽい尖ったキツさがない音を楽しめるイヤホンだと感じた。ボーカルの帯域はパワフルで立体的だし、低音も十分に厚みがある。

 他社のスマートフォン製品との互換性については、「USB Type-Cを搭載するAndroidスマートフォンとの互換性試験の結果はいずれサイトなどで公開する予定です。XperiaについてはUSB Type-Cの搭載が開始して以来、日本国内で販売されている機種であれば全て使えることが確認できています」(高木氏)ということだ(海外モデルのXperia L1は非対応とのこと)。

SBH90Cの開発を担当したソニーモバイルコミュニケーションズのPD 商品設計3部 3課 Project Managerの高木良浩氏(左)、UXデザイン&企画部門 UX商品企画部 コンパニオン企画課の石原美英氏にインタビューした
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本体はしなやかに曲げられる強さを確保。付属するポーチもまたコンパクトなものになるという
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 何事も変化が起きた直後には驚きや戸惑いが付きまとうものだ。だが、音楽が好きで、音にもこだわりのあるファンが多く使っているXperiaが、イヤホンをUSB接続に切り替えたことで、今後ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンだけでなく、USB接続のイヤホン/ヘッドホンも新しいカテゴリーとして盛り上がることを大いに期待したい。

 こういうと、「先にiPhoneでアナログイヤホン端子がなくなっているのに、Lighitning接続のイヤホンはさほど増えている気がしない」という指摘もあるだろう。だが、アップルの場合はMFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証の取得に手間がかかるので、オーディオブランドが手を出しづらいという話も聞く。かたやUSBは、DACのICチップをオーディオメーカーが選べたり、高い自由度が確保されているようだ。

 年初にラスベガスで開催されたCESでは、Xperiaよりも一足先に、人気イヤホンブランドのシュアが同社の「SEシリーズ」をUSB接続のイヤホンに変換できるアダプター「RMCE-USB」を発表していた。こうしたアクセサリーの登場で、端子にしばられず、さまざまな音楽プレーヤーと組み合わせてイヤホンの個性を掘り起こす楽しみが生まれる。一方で、Xperiaにさまざまなオーディオブランドのイヤホンを合わせて音の違いを楽しめるようにもなるだろう。筆者もぜひトライしてみたい。今から待ち遠しい限りだ。

(文/山本敦)