アジア最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2018(TGS2018)」の開催概要が、2018年2月22日、都内のホテルで発表された。今年は9月20日(木)~23日(日)の4日間、千葉・幕張メッセで開催する。発表会会場には悪天候にもかかわらず、業界関係者395人(2017年は366人)が参加した。

ホテルニューオータニで開催したTGS2018開催発表会。395人の業界関係者に加え、58人の報道関係者が集まった
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 冒頭、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の岡村秀樹会長が登壇。「28回目を迎えたTGS。来場者数が25万人規模を継続していること、600社を超える出展社のうち半数以上が海外出展社であることなどは、TGSそのものの情報発信力が強まっている表れではないか」と切り出した。

CESAの岡村秀樹会長
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 さらにパワーアップするために、「2018年は4つのポイント、eスポーツ、ネット動画配信、グローバル、新技術に注力していく」と岡村会長。その中でも最も話題性があるのが“eスポーツ”だ。昨年のTGS2017では「e-Sports X(クロス)」という専用の大型ステージを作って、主に国内のeスポーツタイトルを中心に競技大会を実施した。2018年は、新しく誕生したeスポーツ関連団体「日本eスポーツ連合(JeSU)」との連携を強化し、JeSU公認eスポーツ大会の開催なども視野に入れ、TGSのさらなる発展を目指す構えだ。

 共催となる日経BP社の新実傑社長が続いて登壇し、「TGS2017で実施したeスポーツ企画によって、TGS前と後で一般的なメディアでの取り扱いに変化があった」と分析。TGS事務局を含めたメディアへのアピールがeスポーツの認知度を大きくアップさせた原動力だったのではないかと話した。

 これらに加えてTGSの情報発信力を強化する策として、「ネット動画配信」も強化する。これまでのniconicoやTwitchといったプラットフォームに加え、eスポーツを中心に、さらに配信プラットフォームを拡大する計画だ。

 強化ポイントの3つめにある「グローバル化」については、この6~7年間、アジアNo.1のゲームイベントにすることを目標に海外出展や海外来場者の強化を図ってきた。その結果について、CESA理事でイベント委員長でもある辻本春弘氏は、発表会後の懇親の席で次のように語った。「手前味噌で恐縮だが、この1月に発売した『モンスターハンター:ワールド』のアジア圏での売れ行きが、従来の10倍を記録した。これも、TGSがアジア圏に対して、地道に情報発信を重ねた結果、日本製のゲームに対する理解が高まった結果ではないか」。

CESA理事の辻本春弘氏
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 TGS2018ではアジア圏のゲーム企業だけではなく、クロアチアなどの東欧圏や中東からの出展を促すためのリレーションシップを強化し、グローバル化をさらに推し進める。このほかAIやXR(VR、AR、MRの総称)、ブロックチェーン、4K/8Kといった「新技術」を切り口に、展示や企画を増やす計画もあるという。

 TGS2018のテーマは「新たなステージ、開幕。(Welcome to the Next Stage)」。好調な日本のゲーム業界を象徴するイベントとなりそうだ。

(文/渡辺一正=コンテンツ企画部、写真/辺見真也)