有線のLAN端子は要注意

 最近は高速イーサネット規格であるGigabit Ethernet(最大1000Mbps)に対応したインターネット回線が増えているが、無線LANルーター側もGigabit Ethernet対応の有線端子でないとそれを生かせない。

 現在売られている無線LANルーターのほとんどはGigabit Ethernetに対応しているものの、低価格帯の一部製品の中には、有線LAN端子の速度がGigabit Ethernetの10分の1しか出ない「100BASE-TX」の無線LANルーターもある。このような無線LANルーターをGigabit Etheretのインターネット回線につないでも、速度は出ない。

 製品によっては、インターネット側(WAN側)のLAN端子だけGigabit Ethernetに対応しているか、家庭内側(LAN側)のLAN端子だけGigabit Ethernetに対応する製品もあるので、製品のスペックを注意深く調べておきたい。また、低価格帯の一部製品はLAN端子が少ないため、有線LANを多く使う人には向いていない。

バッファローの「WCR-1166DS」のように、有線LANが必要最低限しかない機種もある
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外部アンテナの利点は?

 無線LANルーターは形状も大事だ。無線LANルーターの上位機種には、ノートパソコンやゲーム機より面積が大きい製品もあるため、購入前にサイズは必ず確認しておこう。

 無線LANルーターには、アンテナを外部に備える製品と、本体内部に搭載する製品があるが、どちらにも利点がある。アンテナを外部に備える機種は、アンテナの向きを変えることで、電波の飛ぶ向きを自分で調整できるのが売りだ。電波を縦方向に飛ばしたいときに効果があるという。

 ただし、無線LANのアンテナは突起物のため、小さな子どもやペットなどがいる家庭では危険なこともある。そのような環境で使うなら、内蔵アンテナの製品を選ぶほうがいいだろう。アンテナ内蔵型の製品を販売しているメーカーは「アンテナの実装方法による電波の飛び方の差はほとんどない」と話す。

速度が低下しにくい付加機能にも注目

 無線LANルーターが備える付加機能にも注目したい。特に、電波が届きにくい場所にある子機に届く電波状態を改善できる「ビームフォーミング」や、親機に複数台を接続したときに速度低下が起きにくい「MU-MIMO(マルチユーザーMIMO)」といった新機能に注目したい。

 ただしビームフォーミングやMU-MIMOを使うには、無線LANルーターだけでなく、対応するスマホ、タブレットが必要となる。

 一方、無線LANルーターの上位製品には、USB端子を備えた製品が多い。そのような製品は「簡易NAS」機能を利用できる。

 簡易NAS機能とは、USB端子にUSB接続のハードディスクやUSBメモリーを取り付けると、それらの中に保存したデータをネットワークで共有できる機能のこと。複数のパソコンやスマホ、タブレットでファイル共有をするときに便利だ。製品によってはUSB端子にUSB接続のWebカメラを接続すると、ネットワークカメラとして利用できる製品もある。

 また、出先からネットワーク内のパソコンを起動したり、ルーターに接続したUSBストレージのデータを読み書きできる「リモートアクセス」や、USBストレージに保存した音声や動画データをテレビやゲーム機などで再生できる「メディアサーバー」といった機能を搭載する無線LANルーターもある。

 もし、現在使用している無線LANルーターからの置き換えを検討しているなら、「引っ越し機能」にも注目したい。引っ越し機能は、以前使っていた無線LANルーターから、無線LANのESSIDと暗号キーを新しいルーターに移す機能だ。親機の設定をそのまま引き継げるため、子機の接続設定をいちいち変更する必要はない。

 それでは次からは、価格帯別のおすすめ製品を紹介していこう。必要最低限の機能でよければ5000円以下、付加機能が欲しいならば売れ筋の5000~7000円台、通信速度も求めるならば8000円~1万円台前半、ハイエンドは1万5000円以上というのが、選ぶ目安となる。