利用者数トップ、満足度も高い

 2015年7月に日本国内でのサービスを開始したアップルの定額制音楽配信「Apple Music」は、iPhoneユーザーなら誰でも気になるサービスだろう。当初、邦楽に弱いイメージはあったが、同年10月にソニー・ミュージックエンタテインメント、ビクターエンタテインメントといった国内のレーベルが楽曲の提供を開始。今ではオールラウンドな音楽配信サービスとしても人気が高い。

 また最近では、長らく廃盤だったアルバムがApple Musicで配信されるなど、古くからのマニアな音楽ファンも納得のラインアップに育っている。

 ICT総研の「2017年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」によると、国内の定額制音楽配信サービスの利用者は、2015年末に950万人、2016年末には1420万人と約50%増。2018年には2000万人を突破するとの予想だ。

 2016年末のデータによれば、利用者数トップはApple Music。第2位、第3位はLINE MUSIC、Amazon Prime Musicだった。顧客満足度でもApple Musicはトップで、以下がレコチョクBest、Spotifyが続いており、データからもApple Musicの人気がうかがえる。

 そこで、Apple Musicをこれから始めたいと考える人が気になる10のポイント・疑問をピックアップし、それについて解説しよう。

気になる10のポイント
【1】無料プランはあるのか?
【2】どんなことができるのか?
【3】どんな料金プランがお得?
【4】Apple Musicのメリットとデメリットは?
【5】料金プランの変更は後からできる?
【6】アップル製端末を持っていなくても使える?
【7】今まで使っていた音楽ライブラリーはどうなる?
【8】他端末へのダウンロードやCDに焼くことはできる?
【9】データ通信量を抑える方法はある?
【10】Apple Musicを退会したらどうなる?

【1】無料プランはあるのか?

 Apple Musicには無料プランはない。ただしApple Musicで提供されているラジオ「Beats 1」は、Apple IDでサインインすれば無料で聴くことができる。

 Beats 1はパーソナリティーが曲を紹介していくスタイルだ。24時間いつでも楽しめるストリーミング放送になっている。

 全世界同一のプログラムだが、過去に日本の旬なダンスミュージック、ヒップホップ、アイドルの音楽を特集する番組もあった。流れる音楽の幅は広いので、一日中流しっぱなしで最先端の音楽に浸かりたいリスナーだけでなく、何を聴いてよいのかわからない人にもお勧めしたい。Apple Musicのメンバーになると、過去に放送された番組も聴くことができる。

 一方、Apple Musicのすべての機能を利用するなら、個人メンバーシップ(月額980円)、ファミリーメンバーシップ(月額1480円)、学生メンバーシップ(480円)のいずれかに入らなければならない。どのメンバーシップで利用を開始しても初めの3カ月は無料で、無料期間を経過したのち料金が発生する。

Apple Musicで提供されている「Beats 1」は、Apple Musicのメンバーにならなくても無料で視聴できる24時間オンエアのラジオ番組。Apple IDでのサインインが必要
[画像のクリックで拡大表示]
Apple Musicの機能をすべて利用するなら、個人(月額980円)、ファミリー(月額1480円)、学生(月額480円)のいずれかのメンバーシップに入る必要がある
[画像のクリックで拡大表示]

【2】どんなことができるのか?

 Apple Musicのメンバーになると、数百万曲の膨大な音楽ライブラリー上にある楽曲が聴き放題になる。ストリーミングとダウンロードの両方に対応し、端末にダウンロードしておいた楽曲はネットワークに接続することなく、オフラインで楽しめる。

 今や音楽配信サービスに必須とも言えるリコメンド機能も充実している。

 Apple Musicでは主に2種類あり、アーティストやDJ、音楽業界経験者など、エキスパートと呼ばれるスタッフが選曲した「プレイリスト」と、好みの楽曲やアーティストを起点として選曲される「ステーション」で構成される。

 そのほか、自分が持っている音楽ライブラリー(最大10万曲)をクラウドにアップロードして、Apple Musicと同じようにストリーミング・ダウンロードで楽しむ「iCloudミュージックライブラリー」機能も利用できる。

 iCloudミュージックライブラリーを使うと、iPhoneなどの端末に入りきらない自分の音楽ライブラリーにアクセス可能になる。オリジナルのプレイリストも同期できるので、端末が変わっても同じ環境で音楽を楽しめる。

 無料で聴けるラジオ「Beats 1」も、メンバーシップには放送された過去の番組すべてをオンデマンドで楽しめる特権がある。

Apple Musicの膨大な音楽ライブラリーにアクセスする窓口が「ミュージック」アプリの「For You」。さまざまなリコメンドがこの画面に現れる
[画像のクリックで拡大表示]
プレイリストは人の手によって丁寧に選曲されていて、アルゴリズムではつながらない曲がリストに入っていたり、人が聴いて心地よい曲順などが特徴だ
[画像のクリックで拡大表示]
楽曲やアーティストを選択してステーションを作成すると、それらを好むリスナーが好きだと感じそうな楽曲が連続再生される
[画像のクリックで拡大表示]