ライバルのIIJmioと比べると……

 それでは、家族でまるごと乗り換える場合、楽天モバイルは他の格安SIMよりもお得だろうか。格安SIMのライバルであるIIJのIIJmioモバイルサービス(以下「IIJmio」)と比較してみよう。

【比較1】料金プラン

 楽天モバイルでは通信容量に上限がある月3.1GBから月30GBまでの5つのプランと低速使い放題のプランの、合計6種類の料金プランが提供されている。家族の間で余った通信容量を共有できるデータシェアも、1回線当たり月額100円で利用可能だ。

 一方のIIJmioでは、楽天モバイル同様NTTドコモのネットワークを使う「タイプD」に加え、auのネットワークを使う「タイプA」の2通りのSIMを提供している。音声通話SIMの通信容量・月額料金はタイプD・タイプAともに共通で、月3GBまで(月額料金1600円)・月6GBまで(同2220円)・月10GBまで(同3260円)の3種類だ。

 IIJmioには楽天モバイルのデータシェアに相当するオプションはないが、月3GBまで・月6GBまでのプランでは最大2枚、月10GBまでのプランでは最大10枚(音声通話SIMは5枚まで)のSIMで当月の通信容量を共有できる。SIM枚数が多い月10GBまでのプランは、家族での乗り換えに向いている。

 以下の表に、楽天モバイルとIIJmioの音声通話SIMについて、通信容量ごとの月額料金をまとめた。

楽天モバイルとIIJmioの料金プラン比較(音声通話SIM)
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【比較2】通話定額オプション

 楽天モバイルとIIJmioは、どちらも通話定額オプションを提供している。楽天モバイルの通話定額オプションは、前述のように各通話最初の5分間が無料になる。5分を超えた分の通話料は30秒当たり10円だ。

 一方のIIJmioでは、無料対象の時間別に2種類の通話定額オプションが提供されており、月額料金は各通話最初の3分間(家族同士なら10分間)が無料の場合は600円、各通話最初の5分間(家族同士なら30分間)が無料の場合は830円となっている。また、無料の時間を超えた分の通話料は30秒当たり10円だが、家族同士なら30秒当たり8円で通話できる。家族間の通話料が大幅に安くなるのが、IIJmioの通話定額オプションの大きな特徴だ。

楽天モバイルとIIJmioの通話定額オプション
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【比較3】格安スマホ専用の料金プラン

 前述のように、楽天モバイルでは基本料金・スマホの端末代・通話定額オプション料金をすべてセットにしたシンプルな料金プラン「コミコミプラン」を提供している。

 一方のIIJmioでは、タイプAに対応する格安スマホ専用の料金プランとして、使った通信量に応じて月額料金が割り引かれる「エコプラン」を提供している。ただし、スマホの端末代や通話定額オプションはセットになっておらず、別途料金が掛かる。

 エコプランの通信容量は月3GBまで(音声通話SIMの月額料金1200円〜1600円)と月7GBまで(同1200円〜2400円)の2種類だ。通信容量が余った場合、0.5GBごとに100円ずつ月額料金が割り引かれる(月3GBまでのプランでは最大2GB分、月7GBまでのプランでは最大6GB分まで)。最低料金はどちらも1200円となる。

IIJmio「エコプラン」のプラン内容(音声通話SIM)
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【比較4】購入できるスマホ端末

 楽天モバイルはファーウェイの「Mate 9」や富士通の「arrows M03」をはじめ、2017年2月時点で合計13機種のスマホを選べる。高性能なハイエンド機種からスタンダードで購入しやすいエントリー機種まで幅広くそろえている。

 一方のIIJmioでは、ASUS(エイスーステック・コンピューター)の人気シリーズ「ZenFone 3」をはじめ、楽天モバイルでも取り扱いのあるarrows M03やAQUOS SH-M04など、合計10機種のスマホや1機種のケータイなどを販売している。際立って性能の高いスマホは販売しておらず、価格が比較的安くコストパフォーマンスの良い機種を集中して取りそろえている。

楽天モバイルとIIJmioの格安スマホ
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