2018年1月26~28日までの3日間、対戦格闘ゲームのeスポーツ大会「エボリューション・チャンピオンシップ・シリーズ:日本」(EVO Japan)が開催された。会場は日程によって異なり、26、27日は池袋のサンシャインシティ文化会館、28日は秋葉原のアキバ・スクエア。話題のeスポーツの大会ってどんなの? 盛り上がったの? ゲームライターの岡安学氏が自らも参加してみた。

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 「エボリューション・チャンピオンシップ・シリーズ」(EVO)は、米国ラスベガスで2004年から開催されている対戦格闘ゲームを対象とした歴史あるeスポーツ大会だ。2017年は『ストリートファイターV』で、日本のプロプレーヤー「ときど選手」が、ルーザーズ(敗者復活)からの逆転優勝を決めており、対戦格闘ゲームファンの語り草となった。その後、ときど選手が日本のテレビ番組で特集されると、その知名度も大幅にアップし、ひいてはEVOも認知されてくるようになった。

 そんな中、日本で初めて開催されるEVOが、今回のEVO Japanだ。初日は『ストリートファイターV』『ブレイブルー』『ザ・キングオブファイターズXIV』の予選、『アームズ』の予選と決勝、2日目は『ストリートファイターV』『ギルティギア Xrd REV2』『鉄拳7』『大乱闘スマッシュブラザーズ』の予選、『ブレイブルー』と『ザ・キングオブファイターズ XIV』の決勝が行われた。3日目は会場を秋葉原に移し、『大乱闘スマッシュブラザーズ』『鉄拳7』『ギルティギア Xrd REV2』『ストリートファイターV』の決勝が行われた。

1月26、27日の会場は池袋のサンシャインシティ文化会館
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1月28日の会場は秋葉原のアキバ・スクエア。池袋会場の予選モードとは打って変わって、決勝にふさわしいステージと演出を用意していた
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 ほかにもサイドトーナメントとして、コミュニティー主導のゲーム大会なども開催されていた。もともとコミュニティーから始まったイベントだけあって、メーカーや運営業者だけでなく、参加者も加わって大会が運営されている。

ゲーム大会だけでなく、企業ブースも並んだ。NTTドコモブースでは、次世代通信規格の5Gを使い、オンライン対戦を体験できた
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対戦格闘ゲームに必須とも言えるアーケードコントローラーを販売するHORIのブース。発売したばかりの新モデルFIGHTING EDGE刃の試遊ができた
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大会スペースの壁際にはテーブルとモニターと電源を設置しており、参加者が自由にプレーできる場所を用意。ゲーム機やコントローラーなどは持参する
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大会参加人数は延べ7000人超、8000円の観客席が即完売

 日本での開催は今年が初めてだが、EVO自体は日本の対戦格闘ゲームファンに既に認知されており、大会参加人数は延べ7119人となった。複数タイトルに参加している人もいるのだが、それでも5000人以上の参加者を数えるイベントはそうそうない。

 来場者も多く集まった。池袋会場は入場無料で入場制限がなかったこともあり、2日間で1万2857人が来場した。秋葉原会場は有料イベントで、入場は1100人に制限、S席のチケットは8000円とスポーツイベントとしては高めだったにもかかわらず、あっという間に完売し、立ち見席を用意するほどの盛況ぶりだった。大会の様子は、TwitchやOPENREC.tv、AbemaTVなどの動画配信サービスがストリーミングで配信したが、これらも好調で、視聴者の延べ人数は、AbemaTVが約240万人、OPENREC.tvが約290万人にのぼった。

 これらを鑑みると、日本でもeスポーツは浸透し始めているとみていいだろう。もちろん世界と比較すると、まだまだ知らない人、興味のない人も多いのだが、それでもひとつのスポーツイベントとしては、「マイナー」と切って捨てられないレベルになりつつある。

 eスポーツというと気になるのが優勝の賞金額だ。今回は任天堂のゲームタイトル『アームズ』と『大乱闘スマッシュブラザーズ』を除く5タイトルで総額500万円を用意。各タイトルの優勝者には60万円が贈られた。