EVO Japanは来年も開催か

 どのタイトルも決勝トーナメントは大いに盛り上がったが、その中でも『ストリートファイターV』は大盛況だった。

 『ストリートファイターV』で今回使用されたのは、大会1週間前にリリースされた「アーケードエディション」というバージョンで、しかも同タイトルとして2回目の大型アップデートをした「シーズン3」と呼ばれるもの。キャラクターのバランス調整や各技の挙動の変化、新しい技やシステムの追加など、それまでの「シーズン2」とは異なる部分も多かった。さすがのプロでも全貌を把握できておらず、結果的に混戦となった。実際、優勝候補の一角であったときど選手は早々にルーザーズに落ちてしまい、そこから決勝の8人に這い上がってきていた。

東大卒、世界のゲーム大会で優勝回数世界一、EVO 2017優勝と数多くの肩書きを持つときど選手。紛れもなく今、一番注目されているプロプレーヤーのひとり
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アーケードエディションになって、もともと強力だった攻撃力に磨きがかかったアビゲイルと戦うときど選手の豪鬼。華麗なるテクニックと読み合いを制し、ときど選手の勝利。ちなみに画面下中央にあるカップヌードルは、動画配信時に出現する。今回は日清が特別協賛しており、ゲームと関係のない企業が協賛したことで、よりスポーツの大会としての位置づけがはっきりした
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巨漢キャラのザンギエフを操る板橋ザンギエフ選手。今回は予選を同じく巨漢キャラのアビゲイルで勝ち進み、決勝はザンギエフに切り替えて戦った
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ときど選手とレジェンド梅原選手の対戦。この戦いに勝ち、梅原選手の3位以上が確定
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危なげなくウイナーズファイナルを制した竹内ジョン選手。まだ10代の期待の若手
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INFILTRATION選手は、グランドファイナルで使用キャラをメナトからジュリに変更し、竹内選手のラシードを徐々に追い詰めていく
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グランドファイナルで連勝し、見事逆転優勝を果たしたINFILTRATION選手
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 閉会式には、EVOのグローバルディレクターを務める“マークマン”ことマーク・フリオ氏が登壇し、8月の米国大会の開催を発表した。最後に「See you next year」と発言し、EVO Japanの来年の開催をにおわせた。

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 日本では初めての開催となったEVOだが、米国で長く開催されていることもあり、eスポーツイベントのノウハウを持っていると確認できた大会だった。日本独自のeスポーツイベントはまだまだゲーム大会の域を出ていないものも多いため、今後のイベント運営の指針としても大いに意味があったのではないだろうか。

 予想以上の参加者と来場者に会場の狭さを感じたが、それだけの人の関心を引き付けているということは、観客側の準備はできつつあるといえるだろう。eスポーツは、くすぶっていた火がようやく燃え始めたところ。それらを消すようなことのない運営やメーカーの対応を望みたいところだ。

(文/岡安学)

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