素人でもプロと対戦する可能性が

 今回は筆者も大会に参加したので、最も参加者が多かった『ストリートファイターV』を例に大会の様子を紹介しよう。

 『ストリートファイターV』は参加者数が2305人もおり、初日からフル回転で試合を開催。初日は予選の1回戦、2回戦、2日目は3回戦とトップ32のトーナメントが実施された。2日間の予選で勝ち抜いた8人が3日目の決勝トーナメントに出場した。

 EVOはトーナメント形式だが、ウイナーズトーナメントとルーザーズトーナメントに分かれている。選手は無敗で勝ち続ける限りウイナーズを進むが、1回でも敗れるとルーザーズへ移される。ルーザーズでも敗退し、都合2回負けると大会からは敗退、ルーザーズで勝ち進めばルーザーズから決勝トーナメントに出場できる。

 決勝トーナメントでもこれは同様。ウイナーズで負けた選手はルーザーズに回り、ルーザーズでの勝ち抜けを目指す。最後にウイナーズとルーザーズそれぞれを勝ち抜いた選手が戦い、優勝が決定する構成だ。ウイナーズで勝ち進んだ選手はトーナメント中、1回も負けていないわけだから、決勝で1回負けても即敗退とはならない。一方、ルーザーズから勝ち上がった選手は1回負けている分、後がなく、1回負けるとウイナーズからの選手が優勝者となる。

 勝敗は、先に2勝した選手が1セットを獲得、2セット先取した選手が勝ち抜けだ。決勝トーナメントのみ、3セット先取した選手が勝ち抜ける。大会参加者はすべて平等に予選1回戦から参加するようになっており、有名選手やプロ選手だからといってシード権のようなものはない。だから、予選からプロ選手と対戦することもある。実際、筆者は予選1回戦の2戦目で台湾のプロゲーマーであるオイルキング選手と対戦。ほぼ素人で記念参加のような人でもいきなりプロと当たる可能性があるのは、eスポーツならではと言ったところだ。

決勝のトーナメント表。1度も負けずに勝ち抜いたウイナーズ4名と、1度は負けたもののその後勝ち抜いたルーザーズ4名、計8人によるトーナメント戦だ。ウイナーズで負けた選手はルーザーズに移動し、都合2回負けるまで続けられる
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プロゲーマーのオイルキング選手と対戦する筆者。もちろん完敗
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 会場では、対戦格闘ゲーム界の“レジェンド”プレーヤーである梅原大吾選手やジャスティン・ウォン選手、先述したときど選手などの姿も見かけた。海外勢の参加者も多く、運営によると延べ7119人の参加者の約38%にあたる2719人が海外からのエントリーとのこと。67の国または地域にわたるという。実際、会場内ではさまざまな国の言葉が飛び交っていた。

海外からの参加者が多いのもeスポーツならでは。彼らは米国のサンディエゴからやって来たとのこと
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TBS『News 23』の宇内梨沙アナウンサーは取材ではなく参加者として参戦。ゲームは以前から好きでよく遊んでいたが、対戦格闘ゲームは今回を機に始めたとのこと。使用キャラはリュウ
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梅原大吾選手の有名動画「背水の逆転劇」の対戦相手であったジャスティン選手(写真左)。相変わらずの強さだったが、残念ながら予選通過ならず
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ギルティギア Xrd REV2の決勝戦。観客は良いプレーが出るたびに、スティックバルーンで賞賛した
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