ついに「iPhoneのSIMロック解除」が始まった。iPhoneユーザーは大手キャリアに縛られず、安い通信料金、好きなサービスの通信会社を自由に使えるようになるのだ。
 では「SIMフリー」でユーザーはどう得になるのか。日経トレンディネットではさまざまな方面から検証していく。

・市場への影響は? → 今日からiPhoneの「SIMロック解除」始まる スマホ市場はどう変わるのか?


手持ちのiPhoneを他の通信会社で使えるように

 NTTドコモやau、ソフトバンクモバイルなど、大手キャリアで販売されているスマホには、そのキャリアでしか使えないように、SIMカードに対してロックが掛けられている。

 例えば、NTTドコモで購入したiPhoneにauのSIMカードを挿しても、通話や通信が利用できない。iPhone自体は大手キャリアの通信方式すべてに対応しているが、SIMロックが掛けられているため、そのままでは他社のSIMカードが利用できないのだ。

 また、海外渡航時に現地のプリペイドSIMカードなどを利用したくても、大手キャリアのロックが掛かっているため、利用できないケースがあった。SIMロックは、ユーザーにとって不便な制限となっていたのだ。

 NTTドコモとソフトバンクでは、2010年6月に総務省が定めた「SIMロック解除ガイドライン」(以下、ガイドライン)に従い、一部機種についてはSIMロック解除に対応してきた。しかしiPhoneについては対象外となっており、SIMロックを解除できなかった。

 そんななか、2014年12月にガイドラインが改定され、2015年5月以降に販売する端末については、SIMロックの解除が義務化された。そして2015年9月25日に発売されたiPhone 6sとiPhone 6s Plusも、2016年3月23日からSIMロック解除ができるようになった。(注:auとソフトバンクは3月23日、ドコモは3月25日から解除できる)。これにより手持ちのiPhoneを、格安SIMや他の通信会社で使えるようになる。

 本記事では、iPhone 6s/6s PlusのSIMロック解除の方法と、その注意点をチェックする。

解除できるのは「購入から半年後」

 とはいえ、購入したばかりのiPhoneではSIMロックを解除できない。SIMロックを解除できる期間だが、auとソフトバンクでは、購入から180日以上経過していればいい。iPhone 6s/6s Plusを発売日に購入していた場合、2016年3月23日以降にSIMロックを解除できることになる。

 NTTドコモでは、過去にSIMロックを解除したことがあるかどうかで、解除できるタイミングが異なる。過去に一度もSIMロックを解除したことがない場合は、購入から6カ月以上経過していればいい。iPhone 6s/6s Plusを発売日に購入していた場合は、2016年3月25日以降からとなる。

 なお、iPhone 6s/6s Plusを購入したのと同じ回線契約で、過去に持っていた端末でSIMロックの解除を利用したことがある場合は、直近の解除日から6カ月以上の経過が必要だ。つまり、iPhone 6s/6s Plusを購入してから6カ月以内であってもSIMロックを解除できることになる。

 まとめると、auとソフトバンクのiPhone 6s/6s Plusは、2016年3月23日以降に、SIMロックの解除が可能。NTTドコモは2016年3月25日以降(過去にSIMロックを解除したことがあれば、その日から6カ月以降)にSIMロックを解除できる。

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