【注目点その5】AF微調節の自動設定機能が追加され、作業がとても簡単に

 D500で注目されるのが、Dシリーズ初の機能としてAF微調節の自動設定機能が加わったことだ。一般的に、同じ種類のレンズやカメラでも製品によって個体差があり、オートフォーカスでピントを合わせても実際はピントがわずかに前後にずれるケースがある。レンズを装着してカメラ側で補正を実行することで、レンズごとのオートフォーカスのクセを解消してバチピンで撮影できるようになる。

 ニコンのデジタル一眼レフは、以前からAF微調節の機能を搭載していた。だが、カメラをしっかり固定して撮影した写真をパソコンなどで等倍表示してオートフォーカスのズレを確認し、ピント位置を補正する値を手動で少しずつ変えていく…という作業を繰り返して追い込んでいかなければならず、手間と時間がかかった。

 D500で追加された自動設定機能は、静止画モードでライブビューを起動し、前方にコントラストの高い平らな被写体を置いてピント合わせをしたうえで、ボディー側面のフォーカスモードセレクターの中心にあるAFモードボタンと動画撮影ボタンを同時に2秒長押しするだけでよい。微調節が自動的に実行され、補正値が登録される。

ライブビューでピントを合わせてから2つのボタンを同時に2秒間押し続けると、AF微調節の自動設定が呼び出せる
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「はい」を押せば、一瞬で自動設定が終了して登録されたことが表示される。手間が最小限で済むのが魅力だ
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 レンズやカメラに個体差があってAFの微調節をする必要があることを知らない人は多いし、知っていても手間を嫌って微調節をしないで使っている人もいる。だが、そのままではわずかにピントが外れたピンぼけ写真を量産することになりかねない。ワンタッチでできるAF微調節の自動設定機能が加わったことで、ワンランク上のレンズに買い替えたぐらいのメリットが得られるケースもあるだろう。

【ポイント】
・AF微調節の設定をカメラが自動で実行する機能を搭載、ボタン操作でワンタッチで完了する