美しい景色の場所にドローンを飛ばしに行くツアーを盛り上げたい

 こう話す田口さんだが、今後はこれまでに手がけてきた地方創生と、ドローンで空撮したいと考える人とをマッチングする方法の一つとして「ドローンツーリズム」を展開していきたいという。

 ドローンを買ったはいいけれど、実際に飛ばして空撮が楽しめる場所というと、実は意外と見つからない。航空法で飛行禁止に指定されたエリアが存在し、飛行方法などにも制限があるほか、誰かの土地の上空で勝手にドローンを飛ばすことはできない。

 そこで、ドローンで撮影するのに適した絶景や場所を持つ地方自治体に、ドローンを飛ばせる場所や時間を設定してもらい、ドローンで空撮したいと考える人を募ってツアーで来てもらう、という仕組みを作ることを進めている。そこで空撮をした人がSNSで発信すれば、地方のPRにもつながるわけだ。

もともと「好きなお城を空から撮りたい」という動機から始めたドローン。「ドローンを使ってお城を普段の目線と違う高さで見ると、新しい発見があって面白い」という田口さん。全国各地のお城を空撮し、地方創生に一役買っている
[画像のクリックで拡大表示]
静岡県賀茂郡南伊豆町は、日本列島の由来を示す地学的特徴が見られるジオパークとして知られる。そんな地層が現れた断崖と太平洋の絶景をひとつのカットに収めた

 いずれは、ドローンで絶景が撮れるポイントとして、日時を限定した形ではなく恒常的に使える仕組みを作っていきたいという田口さん。近い将来、日本全国にこうした“ドローン撮影スポット”が広がり、旅行の一コマとしてドローンでの空撮を手軽に楽しめる日が来ることに期待したい。

(文/青山祐介)