バッテリーの持ちは圧倒的メリット

 実際に使ってみて、一般的なスマートウォッチに対する強みだと感じたのがバッテリーの持ちだ。バッテリーは、スマートフォンからの通知の回数などによって増減があるものの、1日使って15%前後の減りだった。単純に計算して1回の充電でほぼ1週間利用できることになる。充電の手間を考えれば、圧倒的なメリットといえるだろう。

充電方法は、初代モデルと全く同じ。専用の充電クリップを使用し、バンド部分を挟み込んで充電する
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 そのほか、wena wrist proならではの特徴に、ヘッド部のスムーズな付け替えがある。これは、ヘッド部とバンド部の着脱にレバーピン方式を採用しているためで、バンド幅が合えば、自分が持っている別の腕時計のヘッド部にwena wrist proを装着できる。オプションで、バンド幅を調整するためのエンドピースも用意している。筆者は自分のお気に入りの腕時計にwena wrist proを取り付けたいと考えたし、それが今回の購入を決めた理由のひとつだった。

バンド部は、レバーピン方式で簡単に着脱可能。バンド幅が同じなら、複数のヘッド部を、その日の気分やファッションに合わせて付け替えることもできる
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wena wrist proのエンドピース幅は22mmだが、別売りのアクセサリーとして18mmと20mmのエンドピースを用意する
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 しかし、結論からいうと“そのまま”では自分の腕時計にwena wrist proを装着することはできなかった。原因は、バンドを取り付けるヘッド部のパーツのスペースが狭く、エンドピースのピンがヘッド部の穴にはまらなかったから。手持ちの腕時計はもともと革ベルトを取り付けていたため、幅こそ問題なかったが、奥行きにスチール製のエンドピースをはめられるだけの余裕がなかったのだ。こればかりは実際に試してみないと分からないので、手持ちの腕時計との組み合わせを考えている人は注意が必要だ。

 ちなみに、今回はwena wrist proのエンドピースを鉄ヤスリで削ることで、最終的には手持ちの腕時計のヘッド部に取り付けられるようにはなった。ただし、こういった行為がすべて「自己責任」となるのは言うまでもない。

筆者の場合、エンドピースを1/4程度削る(左が削る前、右が削った後のパーツ)ことで何とか取り付け可能になった
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機能こそ少ないが、質感や満足度は高い

 AndroidユーザーだとFeliCaによる電子マネー機能を完全に使えないなど、初代モデルの弱点はまだ残っているものの、wena wrist proはそれらの弱点を払しょくするほどの進化を遂げていると個人的には感じた。価格も決してお手ごろとは言えないが、高級感のある質感はかなり魅力的。アナログ腕時計と融合したスタイリッシュなデザインもポイントが高く、ビジネスシーンでは特に相性が良いだろう。

 強いて言えば、機能を3つに絞っているため、「スマートウォッチでスマホの音楽プレーヤーを操作したい」「道案内をしてほしい」など、多機能を求める人には物足りないかもしれない。それでも、利用できる3つの機能はどれもよくできており、満足度は高め。日常的に腕時計をする人やスマートウォッチの初心者には、ぜひとも注目してほしい製品だ。

(文/近藤 寿成=スプール)

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