高画質テレビを表す言葉として「4Kテレビ」が定着してきている。だが最近、4Kの次の高画質トレンドとして「HDR」「Ultra HD プレミアム」「Ultra HD ブルーレイ」などの新たな用語が登場。メディアをにぎわすようになった。

 しかし、これらの用語が何を表しているのか分からない人も多いはずだ。そこで、これらのキーワードの意味を解説していこう。

 まず4Kは、フルHD(1920×1080ドット)の4倍(3840×2160ドット)の情報量を表しているが、「4K」という数値の頭を取った表記方法は、欧米では感覚的にあまりなじまないようだ。そこで出てきたのが、4Kの欧米流の呼び名である「UltraHD」だ。

 日本メーカーも、2016年1月に開催されたIT・家電の総合展示会「CES 2016」のような国際ショーで薄型テレビのスペックを表記する際には、欧米向けにUltraHD、あるいは省略した「UHD」という表記を使用しているのだ。

韓国・サムスンが発表した「UHD TV」の意味するところは、「UltraHD」に対応しているということだ
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ただしソニーは、海外でも「4K/HDR」と「4K」表記を推進している
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 次に「HDR」とは、「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」の略称で、映像に記録できる明るさ情報(輝度)の範囲を拡張する考え方や技術だ(関連記事は(「4Kはもう時代遅れ? テレビの新しい高画質「HDR」とは何なのか」)。

 現在の映像では、光を記録する範囲は100nit(nitは明るさの度合いを示す単位)。だがHDR技術では最大で1万nitと、一気に約100倍も拡大する。そのためハリウッド映画を中心に、撮影に用いるカメラや編集プロセス、パッケージメディア、薄型テレビに至るまですべてHDR対応にし、これまで表現できなかった「光」の世界をテレビに届けようとしているのだ。

 HDRによる高画質効果は、実際に見てみると、素人目にもインパクトが大きい。CES 2016でも対応製品が相次ぎ、大はやりだった。

今年の薄型テレビのキーワードが「High Dynamic Range」
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画面の輝度を拡張することで見た目にもインパクトある高画質を実現
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