フルHDの約4倍の画素数(3840×2160ドット)を持つ「4K」のパソコン用ディスプレーは2013年末ころに登場し、今は多数のモデルが店頭に並んでいる。6万円台で買える製品も多く、特価セールを利用すれば5万円で買えることすらある。4K映像を60フレーム/秒で転送可能な「HDMI 2.0」に対応したモデルでも10万円以内で手に入る。

 しかし、なおもパソコン用ディスプレーの主流は4KではなくフルHDだ。21〜24型のフルHDディスプレーを複数台そろえてマルチディスプレー環境を構築する人は以前から多く、そのトレンドは今も大きくは変わっていない。東京・秋葉原のパソコンパーツショップに話を聞いてまわると、その理由は大きく分けて2つあるようだ。

LGエレクトロニクスの27型4Kディスプレー「27UD68-W」。実勢価格は税込み6万5000円前後から7万2000円前後
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「4Kでゲーム」は高性能が必要

 ひとつはコストの高さだ。ディスプレー自体の価格差もあるが(フルHDなら1万円強で買える場合もある)、特に4Kでゲームを快適を操作するには、パソコンに非常に高い性能が求められる。単純計算で4K画面はフルHDの4枚分にあたる。フルHD1枚に比べて4倍の情報量が必要になるため、リアルタイムで映像を作り出す3Dゲームなどでは相当にハイスペックなパソコンでないと描画が追いつかなくなる。

 「最高画質設定でプレーする場合、フルHDでもハイエンドのグラフィックボードが必要になるゲームタイトルは少なくありません。4K画面で快適さを求めると、グラフィックボードを複数枚組み合わせたウン十万クラスの構成になります。これは一般的なパソコンの性能とは言えません。4Kでも画質を落とせばプレーできますが、『4Kで画質を落として遊ぶぐらいならフルHDで最高画質』となる人が大半です」(東京・秋葉原のパソコンショップ・アーク)

2015年末に日本語版が売り出された人気ゲーム『フォールアウト4』。パソコン版の動作推奨環境はCore i7/8GBメモリー/GeForce GTX 780以上とハイスペックだ
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