iPadに代表されるタブレット端末は、最近はマイクロソフトの「Surface」シリーズに代表されるように、パソコン向けのOSを搭載したタブレットが急増している。

 スマートフォン向けOSとパソコン向けOSが入り乱れての激しい競争を繰り広げるタブレット市場だが、最近のトレンドはどのようになっているのだろうか。1月上旬に米国・ラスベガスで開催されたIT・家電の総合展示会「CES 2016」から確認してみよう。

Windowsタブレットは「2in1」が主流に

 これまでタブレットといえば、iOSやAndroidなどスマートフォン向けのOSを搭載しながら、7〜10インチの大型ディスプレーを搭載し、メールやWeb、さらには映像やゲームなど楽しめるデバイスとして知られてきた。しかしながら最近、その様相が大きく変わりつつある。

 その変化をもたらしたのが、マイクロソフトの「Surface」シリーズである。形状はタブレットでありながら、パソコン向けのWindows OSを搭載。タッチ操作によるタブレットとしての活用に加え、キーボードカバーを装着しパソコンとしてビジネスシーンでも利用できることから人気となり、「2in1タブレット」のジャンルを確立して他のパソコンメーカーにも大きな影響を与えたのだ。

 Surfaceの人気を受けて2in1タブレットが急増したのに加え、スマートフォン向けチップセットの性能が高まったことから、パソコンとタブレットの性能差も小さくなってきた。最近ではWindows 10を搭載した、1万〜2万円台の低価格タブレットも登場しているし、一方でアップルの「iPad Pro」のように、パソコンに匹敵する大画面を採用するタブレットも登場。両者の違いが曖昧になりつつあるのだ。

 そうしたことから競争環境が複雑になり、激化してきているタブレット端末。だが最近のトレンドはやはり、Surfaceが主導してきた2in1スタイルといえる。

 実際、CES 2016に合わせてパソコンメーカーが発表したWindows 10搭載タブレットを見ると、レノボの「ThinkPad X1 Tablet」や、デルの「Latitude 12 7000」など、キーボードを接続してノートパソコンのように利用できる2in1スタイルのものが目立っている。

デルの「Latitude 12 7000」は、日本で発表された「XPS 12」をベースにしたと見られる2in1スタイルのWindowsタブレットだ
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 なかでもThinkPad X1 Tabletは、本体下部に装着するモジュールを変えることで、カメラ機能やプロジェクター機能を追加できるなど、ユニークな機能が用意されている。キーボード以外の部分を分割して機能拡張できる点は、2in1の解釈を拡張し、新しいスタイルを提示したという意味でも面白い取り組みだといえる。

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レノボの「ThinkPad X1 Tablet」。2in1スタイルのタブレットだが、別途モジュールを付け替えることで、プロジェクターや3Dカメラなどの機能を利用できる
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