2015年は、デジタル一眼や高級コンパクトなどのデジカメ本体のみならず、交換レンズも魅力的な製品が多数お目見えした。各社の交換レンズを試用&購入する機会の多いカメラマンに、2015年でもっとも高い評価を与えたレンズ3本を挙げてもらった。ボディーを買い替えても長く第一線で使い続けられる優れた交換レンズはどれだろうか? 今回は、落合憲弘カメラマンと三井公一カメラマンの2名のベストチョイスを紹介しよう。

【落合カメラマン:第1位】ニコン「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」

 このレンズをラインアップするに至った事情とかニコンの気持ちみたいなものは無責任に妄想するしかないのだけど、おそらく「サードパーティーの150-600mmクラスのズームレンズがウケてるらしいじゃん」などという分析は存在したのではないかと思う。そこにぶつけてくるとは、ニコンさんも大人げない……いやいや、そのアグレッシブな姿勢、いいと思います!

ニコンの「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」。実売価格は15万円前後
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 ゴールドの輪っかやナノクリの「N」バッチとは無縁の質素な佇まいながら、さすがは最新設計の望遠ズーム、どの焦点距離でも開放からきわめてシャープな仕上がりを見せるところに惚れてしまった。オマケに、動体を追っているときのファインダー像の引っかかりを見事に解消する手ブレ補正「SPORT」モードの効果が絶大であるところにも購買意欲をくすぐられてしまう始末。日常、500mmクラスの画角を必要とする被写体を追っているのなら、迷わず“買い”だと断言できる。

 ただ、個人的には、「AF-S 80-400mm F4.5-5.6G ED VR」を所有していることから、買い足しや買い換えには躊躇を感じているのも事実。望遠領域における400mmと500mmの画角差は埋めようがないほど大きなものではなく、また汎用性を求めると単焦点側が200mmというのは長すぎる(画角が狭すぎる)からだ。ここはすんなり、70-200mmの上に添えるレンズというカタチを採り200-500mmに買い換えるべきか? いや、でも、80-400mmの焦点距離域と写りも捨てがたいんだよなぁ~。ど、どうすりゃいいの!?

三脚座込みで2300gという重さはズシリとくるし、短焦点側が200mmというのは想像以上に“長い(画角が狭い)”けれど、「画角調整の効く超望遠500mmレンズ」だと思って使えばバッチリOKなのである(D810使用、ISO180、1/1000秒、F5.6)
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