トーンモバイルが子ども向けスマホのサービスを拡充する。保護者との約束通り夜間にスマホを使わなかった場合、1GB分の高速通信ができるチケットをプレゼントする内容だ
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 CCC系で格安スマホを手がけるトーンモバイルが、子ども向け格安スマホのサービスを追加する。「中学生になるまでは夜10時から朝6時までスマホは使えないようにする」と設定した格安スマホを使う子どもが、利用時間を1カ月間ちゃんと守った場合、LTEで高速通信できるチケット1GB分(300円相当)を無料でプレゼントする。プレゼントの権利は毎月更新される。他社の格安スマホや格安SIMにはない独自性のあるサービスを付加することで、価格以外の個性が見えにくくなっている格安スマホ市場での埋没を避ける狙い。

 今回追加する新サービスは、女性誌「VERY」(光文社)と手を組んで開発した子ども向け機能を備える格安スマホ「TONE m17」などが対象。TONE m17は「子どもにスマホを持たせたいが、使える時間やアプリを制限したい」と考える保護者の要望を受け、あらかじめ設定した夜間の時間帯はスマホを使えなくする機能を標準で盛り込んだ。これまで、利用時間の約束を守っても何もごほうびはなかったが、今回1GB分の高速通信チケットをプレゼントする特典を付与することにした。

「夜10時から朝6時までスマホは使わない」という約束を1カ月守った場合、LTE回線で1GB分の高速通信ができるチケット(300円相当)がトーンモバイルからプレゼントされる
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中学生が所有するスマホはパケット通信量が限られていることが多く、Wi-Fiのない外出先ではできるだけ通信を控えている、という調査結果が明らかになった。今回の1GBプレゼントは、子どもにとって魅力的な内容となりそうだ
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 トーンモバイルでは、月額1000円の基本プランで容量無制限のLTEデータ通信ができるが(通信速度は500k~600kbps前後)、YouTubeなどの動画配信サイトやGoogle Playでのアプリのダウンロードは容量無制限の対象外で、1GBで300円の高速チケットオプションを購入する必要があった。約束を守ることで、Wi-Fiのない外出先でもYouTubeなどが1GB分楽しめるようになる。

 スマホを使う時間を決める際に利用する「親子スマホの約束」という契約書を模した専用の用紙は、利用時間以外の約束ごとを記載する欄を追加。この欄に記載した文字が子どものスマホに定期的に表示されるので、約束ごとを意識させるリマインダーとして使えるようにした。

スマホが使える時間を決めるのに使う「親子スマホの約束」という契約書を模した専用の用紙。これをスマホのカメラで撮影すると、文字認識で記載した内容が自動登録される仕組み
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今回の改良では、約束ごとを自由に記述できる欄を新たに設けた。この欄に記載したものは、画像として保存される
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「約束ごと」に記載した内容は定期的に子どものスマホに表示され、約束したことを忘れないようにリマインドしてくれる
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トーンモバイルのスマホは、子ども向けに機能を制限することもできるが、解除すれば一般的なAndroidスマホのようにフル機能が使える。「成長しても長く使えるスマホ」と訴求する
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(文/磯 修=日経トレンディネット)