日刊英字新聞「The Japan Times」を発行するジャパンタイムズ(東京都港区)が、ソニーの電子ペーパー製品へ向けた新聞配信の実証実験を始めることが明らかになった。The Japan Timesの読者から実験の参加者を募り、電子ペーパーを無償で貸し出す。ソニーの電子ペーパー向けの新聞紙面の配信は初の試みとなる。

 実証実験では、ソニービジネスソリューションの「DPT-RP1」向けに配信する。同製品はA4サイズで重さ349g、厚さ5.9mmと持ち歩きやすく、液晶ディスプレーのようにバックライトがないため長時間使っても目が疲れにくいという特長がある。ソニーもジャパンタイムズも、新聞配信サービスを有力活用例と期待しており実験が決まった。

 参加者の募集人数は、The Japan Times読者から20人を予定する。毎朝、新聞紙面をPDF形式で配信し、紙面レイアウトを電子配信して閲覧が促進されるかを検証し、端末の使い勝手などをソニーへフィードバックする。DPT-RP1(オープン価格、ソニーストア価格は7万9800円+消費税)は実験期間は無償で貸与する。実施期間は2018年1月から1カ月程度となる。

ソニーの電子ペーパーに新聞配信、ジャパンタイムズが初の実験
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 ジャパンタイムズは1897年に創立された英字新聞の発行会社。2017年6月に、ネットPRサービスなどを手がけるニューズ・ツー・ユー ホールディングス(東京都千代田区)が買収している。ニューズ・ツー・ユーは自社のデジタルメディア運営のノウハウと融合させて、The Japan Timesのデジタルデバイス対応を推進する方針を掲げている。本実験もその一環。

 The Japan Timesの読者は、海外企業の日本駐在者や大使館員などで、日本の情報を英語で得たい人々が中心。発行部数は約4万部、オンライン版の購読者数は数千人の規模。

 今後、海外からの来訪者が多いホテルなどの企業や、英語教育を進めたい学校などと連携して宿泊客や学生を対象とした電子紙面の配信実験も検討している。

(文/杉本 昭彦=M5メディア開発長)