エレコムが発表したスマホ用のワイヤレスモーションコントローラー「JC-VRR02VBK」。予想実売価格は4000円前後と手ごろだ
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 エレコムは2017年10月2日、スマホでAR/VRコンテンツを楽しむ際に使うワイヤレスコントローラー「JC-VRR02VBK」を発表した。6軸のモーションセンサーを内蔵しており、スマホを組み込んで使うAR/VRグラスを装着した状態で、さまざまな操作ができる。エレコム自身がAR/VR対応のアプリを積極的に提供する方針も示し、スマホのAR/VR分野でのシェア拡大を狙う。対応OSはiOSとAndroid。希望小売価格は6740円で、予想実売価格は4000円前後。発売は10月下旬の予定。

 JC-VRR02VBKは、Wii用の「ヌンチャクコントローラー」に似たスタイルを採用するモーションコントローラー。Bluetoothでスマホと接続でき、スマホをAR/VRグラスに組み込んだ状態で剣を振るような操作や銃を撃つような操作ができる。1台のスマホにつき2台までの接続に対応し、両手にコントローラーを持っての操作も可能。電源は単4形乾電池2本で、充電の手間をなくした。本体には、アナログスティックや6つのボタンも搭載する。

JC-VRR02VBKは手にすっぽり収まるサイズとなっている。正面にはアナログスティックと2つのボタンを搭載する
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上部にも2つのボタンを搭載。人差し指が当たる部分にはトリガーボタンを備える
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このように片手でコントローラーを握るように操作する。ワイヤレスなのでケーブルが煩わしく感じることがない
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スマホをAR/VRゴーグルに入れた状態で使うことを想定。コントローラーを振ったりすることでさまざまな操作が可能になる
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スマホを組み込むタイプの汎用のAR/VRゴーグルと組み合わせて利用する
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 特徴的なのが、このコントローラーに対応するAR/VR対応アプリをエレコム自身がリリースすること。アプリ開発会社のワンダーリーグが開発したソフト開発キット(SDK)「ヴルーム」を採用し、iOS用アプリとAndroid用アプリを開発しやすくした。2017年11月をメドにAR/VR対応の第一弾ゲームアプリを無料で提供するほか、ワンダーリーグもアプリを月5本程度投入するという(料金は月額課金を予定)。

JC-VRR02VBKでAR/VRの魅力を体感できるよう、エレコムがAR/VR対応のスマホゲームを無料で投入する
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卓球のラケットのように使うことで、盛り上がりを見せるeスポーツでの利用も見込む
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AR/VRで住宅の間取りなどを確認できるアプリなど、BtoBでの利用も見込む
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 これまで、サムスン電子がGalaxyシリーズで使えるAR/VRヘッドセット「Gear VR」を、グーグルがAndroid用のVRプラットフォーム「Daydream」を投入するなど、スマホのAR/VR環境はAndroidがiPhoneをリードしていた。だが、iPhoneの最新OS「iOS 11」では、ARアプリの開発をサポートする「AR Kit」が搭載され、今後はiOSでもARやVRを利用したアプリが多数リリースされるとみられる。国内で高いシェアを持つiPhoneがAR/VRへのシフトを鮮明にすることを追い風に、エレコムはJC-VRR02VBKの投入でスマホ向けAR/VRの分野においてスタンダード的なポジションを狙う。

iPhoneのシェアが50%を上回る日本では、サムスン電子の「Gear VR」のようなAR/VRヘッドセットの普及が進んでいなかった
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(文/磯 修=日経トレンディネット)