埼玉県戸田市の教育委員会は2017年7月31日、先生向けのプログラミング教育研修会を実施した。市内の公立小中学校の教員20人が参加し、プログラミング教育の目的や背景を学んでから、ワークショップを通じてプログラミングを実体験した。

戸田市教育委員は市内の公立小中学校の教員20人を対象にプログラミング教育研修会を実施した
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 戸田市は21世紀型スキルの育成や新しい学び・プログラミング教育の推進に力を入れている。今年2月にはインテルと提携して同社が提供する教員研修プログラム「Intel Teachプログラム」に参加することを発表。今回の研修もその一環であり、インテルの竹元賢治 教育事業推進担当部長が講師を務めた。

講師を務めたインテルの竹元賢治 教育事業推進担当部長
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 午後からのワークショップでは、Scratchプログラミングの入門書『小学生からはじめるわくわくプログラミング2』をベースに、小学校第5学年「B図形」の正多角形に関連して、さまざまな正多角形を描くプログラミングに取り組んだ。

『小学生からはじめるわくわくプログラミング2』をベースに正多角形を描くプログラムを作成した
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 竹元氏はScratchをプログラミング研修に用いる理由として、世界各地で使われており活用事例などの情報が多い、ビジュアルプログラミング言語なので子供たちが取り組みやすい、無償で提供されておりすぐに始められる、などの理由を挙げた。

 正多角形を描く演習では、現状の授業指導例とプログラミング実習での指導例の違いを指摘したうえで、演習問題のレベルと評価ポイントを説明した。正多角形を描くのに、一辺を順番に書いていくのをレベル1とすれば、繰り返しを使って書くのがレベル2、変数を利用していろいろな正多角形を描けるようにするのがレベル3といったものだ。

現状の授業指導例とプログラミング実習での指導例の違い
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 初めてプログラミングに取り組む先生たちは、正多角形を描くときの内角外角の使い方の違いや変数の扱いに戸惑いながらもプログラムを完成させ、プログラミング演習の実際を自ら体験した。ワークショップは、最後に青山学院大学の竹中 章勝 客員研究員が改めてプログラミング教育の位置付けや具体的な単元におけるプログラミング導入の課題を解説し、終了した。

青山学院大学の竹中 章勝 客員研究員が最後にプログラミング教育の位置付けや単元でのプログラミング導入の課題などを解説した
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 戸田市は今後も同様の研修を通じて先進的な教育活動を進めていく考えだ。