森ビルは大学や企業などの協力を得て、子供たちにプログラミングやものづくりの体験を提供するイベント「MIRAI SUMMER CAMP 2017」を2017年7月27~8月27日、東京・六本木にて開催している。初日の7月27日には米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの協力を得て、子供向けプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」のワークショップが開催された。

2017年7月27日に開催された子供向けプログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」のワークショップの様子
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 同ワークショップには23名の主に10~12歳の子供たちが参加。このイベントのために来日したMITメディアラボのScratch開発運営チームのエリック・シリング氏、村井裕実子氏がファシリテーターを務めた。『小学生からはじめるわくわくプログラミング』著者の阿部和広 青山学院大学客員教授や子供向けイベントを数多く手掛けるNPO法人CANVASのスタッフも参加するなど豪華な布陣である。

ファシリテーターを務めたMITメディアラボのエリック・シリング氏と村井裕実子氏
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 ワークショップの内容は、仮面を被った自分の写真をスクラッチに取り込み、自らをキャラクターに見立てた思い通りの物語をプログラミングで表現するというもの。ファシリテーターのエリック氏は、「Scratchでは、Webサイトの作品(プログラム)を楽しんだり、その中身を見て学んだりすることができる。それもいいけど、自分で思い通りに作れるってすばらしいよね。さっそくやってみよう」と子供たちに呼びかけ、自由な発想での作品づくりを促した。

子供たちは思い思いのキャラクターを想像して、その仮面を作成
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仮面をつけた写真を撮影してScratchに取り込む。これを使って自らが主人公の物語をプログラミングする
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 同日には、MITメディアラボ所長の伊藤穰一氏も来場、MITメディアラボでScratchの開発を率いるミッチェル・レズニック氏が提唱する「4つのP」を紹介しながら、創造的な学びを促した。プロジェクト(Project:主体的に取り組む環境)、パッション(Passion:情熱、夢中になること)、ピアーズ(Peers:仲間たち)、プレイ(Play:遊び)という4つのPが創造的な学びを支えるというものである。

MITメディアラボ所長の伊藤穰一氏は「4つのP」を紹介しながら、創造的な学びの重要性を強調した
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 ワークショップの最後には、子供たちがそれぞれの作品を発表し、工夫した点や苦労した点などを説明した。自らの考えや思いを伝えると同時に、ほかの人のアイデアに刺激を受ける機会にもなったようだ。

最後に自らの作品を発表し合ってワークショップは終了した
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