パナソニックの米国現地法人は2017年1月4日(現地時間)、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼「LUMIX GH5」を発表した。4K動画のなめらかさを向上したほか、動画から写真を切り出す機能は画質を1800万画素相当に向上。撮像素子や画像処理エンジンの改良で、連写やオートフォーカスの速度も向上した。一般ユーザーにとっては「小さい」「簡単」「手ごろな価格」というイメージの強いミラーレス一眼だが、LUMIX GH5は高精細な動画や写真を手持ち撮影でも確実に捕らえられる高性能カメラとして、おもに映像制作や放送などの業務用途での利用を狙う。

4K動画機能を大幅に強化したミラーレス一眼のフラッグシップモデル「LUMIX GH5」。手持ちでなめらかな4K動画が撮影できるカメラとして、映像制作のプロや動画にこだわるハイアマチュアの注目を集めそうだ
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 米国での価格は1999.99ドル(約23万3000円、ボディー単体)で、3月後半に発売する予定。日本での価格や発売日は未定だが、2月23日から横浜で開催するカメラ展示会「CP+2017」の前後に発表すると予想される。

4K動画のなめらかさを向上、1800万画素相当の動画切り出し機能も追加

 LUMIX GH5で特に注目できるのが動画機能だ。4K動画のフレーム数を従来モデル「LUMIX GH4」(秒30フレーム、30p)の倍の秒60フレーム(60p)に向上し、なめらかな4K動画が撮影できるようにした。4K/60pの撮影に対応したミラーレス一眼は世界初となる(デジタル一眼レフはキヤノンの「EOS-1D X Mark II」が存在)。4K動画撮影は全画素の情報を利用して合成する方法を採用しており、撮像素子中央部の情報を切り出して記録するクロップ撮影と比べ、高感度撮影やダイナミックレンジで有利になるとみられる。動画の撮影時間制限はない。

 4K画質で撮影した動画から800万画素相当の写真を切り出す「4Kフォト」も60フレームに対応し、60コマ/秒相当の高速連写として使えるようになった。4Kフォトの派生機能として、画質を1800万画素相当に高めた「6Kフォト」も追加した(フレーム数は秒30フレームとなる)。

4Kフォトを自撮りに応用した入門機も登場

 自分撮り対応のチルト式液晶を搭載したミラーレス一眼の入門機「LUMIX GX850」も発表した。4Kフォトを応用し、目つぶりのない集合写真や自撮り写真が撮影できる「4Kセルフィー」機能を搭載したのが特徴。ボディーは、上位モデル「LUMIX GX7 Mark II」などと似たレンジファインダー風のデザインを採用する。米国での価格は549.99ドル(約6万4000円、ボディー単体)で、2月上旬に発売する予定。日本での価格や発売日は未定。

4Kフォトを自撮りに応用することで片手でもベストな人物写真が撮れる入門機「LUMIX GX850」。日本向けモデルは製品名が変わる可能性が高い
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(文/磯 修=日経トレンディネット)