2016年11月11日(金)「TREND EXPO TOKYO 2016」の会場にて、VRの現在を概説し未来を見通す講演が行われた。

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 最初に登壇したのは電通 デジタルプラットフォームセンター 企画調査部 部長の足立光氏。

 各種マーケットレポートや各国首脳の発言を取り上げ、同領域は2020年にはグローバルで18兆円規模もの市場成長が見込まれるとのこと。続いてVR業界最大の技術者カンファレンス「Oculus Connect 3」の体験レポートを通じて最新の技術体験を紹介。あたかも現実の体験同様に感じさせる「Presence」や社会貢献領域への活用「VR for good」といった次フェーズのトレンドキーワードとその関連技術・企業に大きな投資が集まりつつあることを紹介した。電通がVR事業に取り組む理由は「直観的コミュニケーションであること」「‘体験’という究極のメディア表現であること」等を上げ、世界的なコンテンツとなりうる‘2020年’に向かってVRに取り組むことは日本の産業界にとっても大きなチャンスである、と締めくくった。

電通 デジタルプラットフォームセンター 企画調査部 部長の足立光氏
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 続いて登壇したのは電通 ビジネス・クリエーション・センター 事業開発室 事業プロデュース1部 シニア・コミュニケーション・デザイン・マネージャー 荒木 亮氏。

 同社のVR取組事例を紹介した。まずアニメ、スポーツコンテンツの展開事例を紹介。より気軽にエンタメVRの没入体験を楽しめるよう世界初の拠点型課金サービス「VR THEATER」を開発。今後1年で商業施設・映画館等1,000拠点の設置を目指し、並行してコンテンツも拡充する計画だ。続いて旭山動物園撮影協力のもと、ローカル放送局と取り組んだ福祉領域への活用事例や三菱地所との不動産領域へのビジネス活用事例も紹介した。このように同社はVRを‘視聴’から‘体験’へのコミュニケーションにおけるイノベーションと捉えており、エンタメからビジネスまで幅広く活用するためのグループ横断組織「Dentsu VR Plus」を11/2に設立した。電通が持つメディアネットワークと膨大なクライアントリソースを活かし‘共に’VRの市場成長を創っていきたい、と締めくくった。

電通 ビジネス・クリエーション・センター 事業開発室 事業プロデュース1部 シニア・コミュニケーション・デザイン・マネージャー 荒木 亮氏
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 電通が提唱する「VRがもたらすコミュニケーション革命」に対する聴衆の反応は目覚しく、会場は熱気に包まれた。終了後、二人の講師の前には名刺交換の列ができ、VRに対する各界からの注目度の高さがうかがえる講演となった。