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 「将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会」の記者発表会が10月16日、加藤一二三九段をゲストに迎え将棋会館(渋谷区千駄ヶ谷)で行われた。

 同大会は、将棋を実際に指して学べる「テーブルマークこども大会」と、プロ棋士による公開対局を見て学べる「JTプロ公式戦」が一体となったイベント。6月の「北陸・信越大会」を皮切りに全国11都市で行われ、11月19日(日)に幕張メッセで開催される「東京大会」が本年度最後の大会となる。

 「将棋でココロを育てたい。」をテーマに掲げた同大会の特徴について、日本将棋連盟の佐藤康光会長は「『テーブルマークこども大会』は、将棋を覚えたばかりの小学生以下の子供でも楽しめるよう、2001年に始めたもの。いま将棋がブームと言われていますが、将棋の様々な魅力をさらにしっかりと伝えたい」と説明。

「地道な大会運営が将棋ブームの一助となった」と話す日本将棋連盟の佐藤康光会長
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 同大会は、藤井聡太四段や菅井竜也王位など、多くのプロ棋士を輩出。こども大会の決勝戦も「JTプロ公式戦」と同じステージで盤と駒を使い、羽織袴姿で行うことでも知られ、優勝経験のある斎藤慎太郎七段は「深く心に残る体験だった」と話すほど。1574もの対局が行われた2012年の東京大会は「同時に1カ所で行われた将棋の対局数」として、将棋界で初めてギネス世界記録にも認定されたが、今年も過去最多の参加者を見込んでいるという。

加藤一二三九段も大満足の将棋ロボ『電王手一二さん』登場

総合プロデューサーを務める大会事務局の稲葉眞弘氏も登壇
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 稲葉眞弘総合プロデューサーによると、対局以外のコンテンツとしてAIを搭載した将棋代指しロボット『電王手一二(でんおうていちに)さん』が登場し、参加者から抽選で選ばれた150人とリレー対戦する予定。また、人気YouTuberのセイキンさんがつくった「オリジナルどうぶつしょうぎ」の抽選会や、将棋の指導対局コーナーも設置されるとのこと。

 第一回から将棋日本シリーズに参加し、第四回、第八回大会で優勝している加藤一二三九段は、「こども大会は1対局20分と、短い時間で明快に勝敗が決するのがいいところ。たいへんレベルの高い子供大会だと思います。『電王手一二さん』は私にちなんで命名されたと聞いているので楽しみです(笑)」と大会への期待を話った。

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 会見の途中、主催のテーブルマークより加藤九段に「国産若鶏の塩から揚げ」が差し入れられると、「しっかりとした味わいで美味しい。やわらかくてゴツゴツした感じがないので食べやすいですね!」と、対局の間食にカマンベールチーズを好む九段も満足気。「国産若鶏の塩から揚げ」は、大会当日のテーブルマークの特設ブースで試食が用意される予定だ。

会見に差し入れられたテーブルマークの「国産若鶏の塩から揚げ」に舌鼓を打つ加藤九段
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 会見の最後には加藤九段から「将棋をすれば頭が良くなるだけでなく、『お願いします』で始め、『ありがとうございました』で締めくくるので、藤井四段のような礼儀正しさも身につけることができる。どんな名人との対局でも『絶対に負けない』という気持ちで戦ってほしいですね」と、参加者にエールが贈られた。

加藤九段は「どんな名人相手でも絶対に負けないという気持ちが大切」と参加者にエールを贈る
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 東京大会の申込の締切は11月6日まで。ウェブサイトでのオンライン受付の他、郵送でも可能となっている。未来のプロ棋士を目指す子供だけでなく、将棋を始めたばかりの初心者でもその魅力をたっぷり体験できる絶好の機会となるだろう。

 なお、「JTプロ公式戦」の決勝戦は、前大会覇者の豊島将之八段と、準決勝で羽生善治棋聖を破った山崎隆之八段とで対局が行われる。こちらの勝負にも大きな注目が集まっている。

https://www.jti.co.jp/knowledge/shogi/

撮影/福田栄美子 文/杉山元洋