アウディ ジャパンは毎年、サーキットやテストコースの施設を使ったドライビング体験プログラム「アウディ ドライビング エクスペリエンス」を開催している(協賛:日本ミシュランタイヤ)。

 人間は一般的に経験したことがない状況では、とっさの対応は難しいもの。クルマの運転でも、タイヤがグリップ性能を超えて滑り出したらどうすればいいか、アタマで分かっていてもカラダがついていかない、という人は多いのではないだろうか。

 このため「アウディ ドライビング エクスペリエンス」では、例えば雪道でのスリップなど、実際に起こりうる状況を、インストラクター指導のもとでまず体験する。そして対処方法を学び、自ら実践することで、クルマを操るセンスを磨いていく。

アウディTTSクーペ。ボディカラーはそれぞれアウディとミシュランを想起させる赤と青だ。

 最初に、当日の流れとクルマの挙動に関する簡単なレクチャーがある。走行中の車とタイヤに働いている運動エネルギーがどのような状態なのか、座学で学んでから実際の運転に臨むことになる。

タイヤのグリップとは何かを知るには、「摩擦円」の理解が大切。

 今回はアウディS4とアウディTTSクーペを使い、「アンダーステア体験」「約60キロからの急制動」「濡れた路面での緊急回避」「低ミュー路面(凍結した路面とほぼ同等)体験」など、実際の走行で直面する可能性のあるシーンを体験した。

実際に濡れた路面での急制動、緊急回避を体験。

 ABS(アンチロックブレーキシステム)を作動させて最短距離でクルマを止める動作など、アタマの中でイメージできていても、実際は体験したことがないようなシチュエーションを、インストラクターによる説明とデモンストレーション走行の後、自分の運転で体験できる。

 自らステアリングを握る際は、助手席のインストラクターから、リアルタイムに運転動作についてコメントを聞けるので、どの操作が良かったか、修正すべき点がどこかといったことを、即座に理解できるのもうれしい。

 また円形旋回路の低ミュー路面では、アウディのクワトロシステムならではの「クワトロドリフト」と呼ばれるクルマのコントロール方法を体験。ステアリング操作と4輪のアクセルコントロールによって、車両がほぼ真横方向に進むという不思議な状態も体験できた。これは難易度が高い反面、参加者の気持ちが一番盛り上がるプログラムだそうだ。

 タイヤは、ミシュランの「パイロットスポーツ4」を装着。これは新世代スポーツタイヤとして多くの高級車に標準採用されている。

ミシュランの新世代スポーツタイヤ「パイロットスポーツ4」を装着

 今回のような限界を超えた挙動をしっかり体験するにはタイヤの選択も重要だ。「プレミアムカーに乗る場合は、タイヤの選択にもしっかりこだわってほしい」(アウディ ドライビング エクスペリエンス・インストラクター)。 劣化したタイヤや性能が低いタイヤでの走行は、車両の性能を台無しにするばかりか、安全性をも脅かすことになるからだ。安全に走行するためには、正しい知識に基づいた適切なタイヤ選びを心がけたい。

最後にはインストラクターからの各プログラムの総括と記念品贈呈、今後の安全運転に向けたアドバイスも。

■関連サイト
「アウディ ドライビング エクスペリエンス」 http://www.audi.jp/ADE/
「ミシュラン パイロットスポーツ4」 http://www.michelin.co.jp/JP/ja/tires/products/pilot-sport-4.html