行楽シーズンの夏、到来。海やプールに行かずとも、肌の露出が増える季節だ。“ムダ毛処理”に頭を悩ませるのは、女性だけではない。読者諸氏にも覚えがあるだろう。学生時代に手にした青年誌の巻末に踊る、「毛深いと嫌われる」というむやみに人をドキッとさせるコピーとともに紹介される、「脱毛アイテム」の広告を――。

 少し前まで“オトコのムダ毛処理”とは、かように後ろめたさを感じながら、人知れず行うものであった。しかし2010年代を迎え、それは立派に“市民権”を獲得したようだ。梅雨明けを目前に控えた東京・原宿の交差点前に突如、出現した“海の家”。そこでは若い男性を中心に、「明るく」体毛処理を楽しむ姿があった。

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 パナソニックは去る7月1日~2日、神宮前交差点前のスペースで「ボディトリマー」の体験イベントを開催。初日の午前中は、小雨が降る空模様にもかかわらず、多くの参加者で賑わった。男性1人での参加だけでなく、ワイワイと楽しみながらすねや腕の毛などを剃って盛り上がる“男子”2人組やカップルなど、来場者は多岐に渡った。

 「さっぱりした」「見栄えが良くなった」など、体験者からは好評だったこのイベント。若い男性の間では、眉を整えたり、ヒゲも「剃る」だけでなく「整える」ことが浸透し始めている。こうした背景から、体毛を整えることに抵抗がなくなってきている潮流がうかがえた。

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 体毛の処理で悩むのは、「若者」だけではない。実際、会場にはボディトリマーを体験する40歳代、50歳代の男性の姿も散見されていた。パナソニックの担当者も、「若い男性をターゲットにして原宿の交差点前にオープンしたが、思いのほか年配の男性にも受け入れられていたようだ」と語った。同氏によると欧米、特に欧州では体毛を剃るのは当たり前になってきており、日本はまだまだ遅れている状況だという。パナソニックでは今後、日本にもボディトリミングを浸透させていきたいと意気込みを見せている。