2017年後半に話題を集めたIT機器と言えば、スマートスピーカーだ。花瓶や茶筒のような機器に話しかけると音楽を流してくれたり、ニュースや天気予報を教えてくれたりする様子をテレビで見た人は多いだろう。

スマートスピーカーの代表的な製品、Google Home(左)と、Amazon Echo(右)
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 スマートスピーカーとは、音声入力による操作に対応した音声アシスタントを利用できるスピーカーを指す。音声アシスタントはAIを使ったもので、AIスピーカーと呼ばれることもある。スピーカーとマイクを備え、話しかけると(音声入力すると)天気予報やニュースを教えてくれたり、ラジオを流してくれたり、音楽配信サービスを使って音楽を流してくれたりする。様々なスマートスピーカー向けサービスが各社から提供されている。

 音声アシスタントはインターネット経由でアクセスして利用するので、自宅の無線LANルーターなどでインターネットに接続していないと使えない。ただし多くのスマートスピーカーはBluetooth接続スピーカーとしての機能も備えているので、インターネットに接続していなくてもスマートフォンなどからBluetoothで接続して音楽を鳴らすことは可能だ。

 現在、国内で使えるスマートスピーカーは、使用している音声アシスタントによって大きく3つに分けられる。まずGoogleの音声アシスタントを使ったもので、Googleの「Google Home」シリーズ、ONKYOの「G3」(VC-GX30)、ソニーの「LF-S50G」、JBLの「LINK」シリーズなどがある。

 次はアマゾンによる音声アシスタント「Alexa」(アレクサ)を使ったもので、アマゾンの「Echo」シリーズ、ONKYOの「P3」(VC-PX30)、ハーマンインターナショナルの「Harman Kardon Allure」などがある。3つ目がLINEの音声アシスタント「Clova」(クローバ)を使った、LINEの「Clova WAVE」と「Clova Friends」だ。

 プラットフォームによって、機能や利用できる音楽配信サービスなどに違いがある。スマートスピーカーを選ぶときは、Google、アマゾン、LINEのどれかという音声アシスタントの選択と、同じ音声アシスタントを使うスマートスピーカーの中でどれがいいのかという機器の選択の、2段階の選択をすることになる。

 スマートスピーカーには、対応する照明やテレビなどを音声でコントロールする機能もあり、将来は家の中でさまざまな機器をコントロールする中心的役割を担うと言われている。Googleやアマゾンといった大手IT企業によるシェア争いが過熱している背景には、そうした覇権争いも見え隠れしている。

(文/湯浅英夫)