おいしいご飯をお腹いっぱい食べたい――。普通の定食では、いつも白米が足りなくて嘆いている人に、ぜひ訪れてほしい名店が秋葉原にある。中央通りを末広町に向かって徒歩5分、黄色い看板と赤提灯が目印の『ごはん処あだち』だ。

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ごはん処あだち
【住所】東京都千代田区外神田3-11-6、
【営業時間】11:30~15:00/17:00~23:30(月~金曜)、11:30~15:00(土・日曜)、
【定休日】不定休、
【TEL】03-3253-3017

ご飯の普通盛りが1升!?

 世間のフードファイターたちの間では、秋葉原でデカ盛りといえば名前が挙がる人気店。そして名物店主がいる定食屋としても知られている。

 店主の安達政則氏は、注文をとる前に、客が一度来店しことがあるかどうかを必ず確認する。その理由は「何も知らないで普通盛りを頼む人がいるから」と笑って話す。あだちのご飯はとにかくボリュームが多い。というか常軌を逸した量なのだ。

初めて来店する人のためにご飯の目安量が貼ってある
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 店内に掲げられたご飯の目安量を見てみると、普通盛りで1升(約3.5kg)、なんと大盛りで2升(約7kg)と書いてある。目を疑うような量だが、注文があれば出すほかないため、客が知らずに注文しないよう事前にご飯の量をしっかり説明するのだ。

 「今まで大盛りを注文した人はいないね。普通盛りを食べきった人も2人しかいない。ほとんどの人は擦り切れ(どんぶりを横から見たときに、ご飯が飛び出ない盛り方のこと)。せっかくウチに来たんだから、擦り切れくらいは食べてほしいね」(安達氏)と話すが、茶碗や丼ではなく桶に盛られるご飯は擦り切れでも約600g。さらにサービス精神旺盛な江戸っ子の店主は、いつも多めにご飯を盛るという。

 これ目当てに訪れる客も多いという「あだちサービスセット」を注文。ご飯の量に圧倒されるが、おかずの量も“デカ盛り”だ。名物のカレー味の唐揚げが3個、それも一つひとつがげんこつサイズ。それだけでもお腹いっぱいになる量だが、さらにコロッケと季節ごとに変わる野菜の天ぷら、姫タケノコや大根、こんにゃくなどの煮物、厚焼き玉子と昆布の佃煮などが付く。メニュー名に偽りのないサービス満点の定食になっている。

あだちの一番人気メニュー「あだちサービスセット」(ランチ980円)。名物の唐揚げを始め、天ぷらや煮物などのおかずが付く定食。味噌汁と豆腐サラダも付いたボリューム満点の一品だ
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ご飯は擦り切れを頼んだのに全く擦り切れていない(笑)。「ちょっとだけ多めに盛ったよ」(安達氏)というご飯は3合(小型の炊飯器で1釜分)近い。ご飯の量が分かるように七味の瓶を並べてみた
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 ご飯、おかずともにデカ盛りのため、普通の定食のように、それぞれの残量を計算しながら食べる必要がない。どのおかずもご飯が進み、勢いのままに口へと運ぶことができるのがうれしい。しかし次第に、食べても食べてもいっこうに減らないご飯&おかずに焦りを感じてくる。むしろ考えなくてはいけないのは自分の腹具合だった……。

ご飯だけでなく、おかずもデカ盛り。唐揚げ、コロッケ、春巻き、厚焼き玉子、なすとししとうの天ぷら、姫たけのこ・しいたけ・こんにゃく・ナルトの煮物とボリュームも品数も豊富。さらにその下には昆布の佃煮、山菜の水煮が隠れている
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名物の若鶏の唐揚げはカレー風味でとにかくご飯が進む。やわらかくジューシー、そして食べ応えのあるゲンコツ大。幸せな気持ちになれる唐揚げだ
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秋葉原で52年続く老舗、あだちの2代目店主・安達政則氏。先代である父から店を継いで約30年。祭りが大好きという生粋の江戸っ子で、自ら神輿保存会を持ち、店でも豆絞りを身に着けている。祭りのある日は店が休みなので、訪れる際は要注意
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