東京ゲームショウ2017の龍が如くスタジオのステージイベントは名越総合監督をホストに、龍が如くシリーズプロデューサーの横山昌義氏、『北斗が如く』プロデューサーの佐藤大輔氏を迎え、座談会形式のトークショウとして行われた。23日のステージでは、桐生一馬役、ケンシロウ役の黒田崇矢氏、真島吾朗役、ジャギ役の宇垣秀成氏、郷田龍司役、ラオウ役の岩崎征実氏、春日一番役、シン役の中谷一博氏も登壇し、かなり男臭い渋いステージとなった。
まず、名越監督が、今回のセガゲームスブースの龍が如くコーナーについて語った。 「例年はクローズドシアターでトレーラーを流していましたが、それでは多くの人に見てもらえないと思い、オープンシアターで上映しています。いつもは1回あたり30人程度が限度でしたが、今回は4倍の120人くらいには、観てもらえています」と語った。
トークショウでの話題は、最初に『龍が如く極2』の話となった。各声優陣は11年前にリリースした作品にもう一度演じ直すことについてそれぞれの感想を語った。
「映像の迫力がまったく違います。キャストも11年の経験を活かし、さらに役の掴み方も違っています。11年の間に2回大病を患い、死の淵をさまよりました。その経験が死を超えて戦う桐生一馬に投影できました」(黒田崇矢氏)
「真島の追加ストーリーが入っているので、真島ファンは買わないと駄目ですね。『2』のときははっちゃけてやったので、それに合わせるのが大変でした」(宇垣秀成氏)
「龍司はあんなにモミアゲが長かったんですね(笑)。体つきは11年前に比べて郷田龍司に近づきました。同じことを2度やるのは難しいけど、他ではできない特別な経験でした」(岩崎征実氏)。
「錦山彰は前作で死んでしまったので、今回はお客さん目線で観ています。楽しみにしています。前作の『極』の時の話ですが、11年前ではやれなかった、果たせなかったことができることに幸せを感じます」(中谷一博氏)。
横山プロデューサーによると、『龍が如く極2』は新エンジンにより、人によって動きのキレがまったく違ってくるとのこと。もちろん、誰にでも簡単に操作できるようなってはいるが、操作する人の個性やうまさが反映されるわけだ。さらに『龍が如く極2』では、武器をたくさん使えるようにした。武器を使う楽しさが味わえる仕組みになっている。
このことに関して黒田崇矢氏は、「トンファーは普段持ち歩くものではないので、武器としては役にたたないんですよ。一時期、武器は一通り使えるように訓練した時期があったんですが、トンファーは使いにくかった」。
トークショウの中盤では、唯一参加しておらず、声優陣ではもっとも「龍が如く」をうまくプレーできるという触れ込みの中谷一博氏が『龍が如く極2』をプレー。黒田崇矢氏は、その様子をみて、生で桐生一馬のアフレコをしだすなど、豪華な試遊となった。プレイ自体は至って普通で、ミニゲームのビンゴゴルフも1ビンゴと微妙な結果となった。ちなみにビンゴゴルフでは2ビンゴでTシャツと各キャラのクリアファイルが貰えることになっていたが、そのクリアファイルには真島吾朗の朗の字が間違っており、生産中止になったらしい。
話は新龍が如くプロジェクト『龍が如くONLINE』に移り、春日一番の名前の由来や声優のオーディションの話となった。
主人公の一番と言う名前は、世界でも通じる日本の名前を考えつけられており、不幸な生い立ちを持つ主人公に、せめてめでたい名前をつけたいと春日の名字が後からつけられた。「龍が如く」シリーズでは、キャストのオーディションをすることはほとんどなかったが、春日一番に関しては大々的なオーディションを行い、中谷一博氏が勝ち抜いたとのことだ。
終盤には『北斗が如く』の話題に。北斗の拳を原作にしていながら、龍が如くスタジオが作る他では見られない北斗の拳となっていると名越監督は語っている。ストーリーはゲーム完全オリジナルで、「龍が如く」シリーズと同様に遊び要素も満載だ。流されたトレーラーでは、ケンシロウがバーテンダーに扮してカクテルを作っていたり、ザコキャラを鉄骨でぶっ飛ばして飛距離を競ったり、ひゃっはーでおなじみのバイク乗りたちとレースをしたり、ケンシロウが黒服となってクラブを切り盛りしたりとまさに他では見られない北斗の拳となっている。
ケンシロウ役を務める黒田崇矢氏は「ケンシロウを演じる時は、桐生一馬を演じるときよりも5kg筋肉を増やしてビルドアップしました」と意気込みを語った。
明日のステージでは、さらなる新情報を公開すると言うことなので、来場者は是非セガゲームスブースのステージへ行くことをオススメする。東京ゲームショウに行けない人は、動画配信でチェックしておこう
(文/岡安学、写真/シバタススム)