『とある魔術の電脳戦機』は、小説・アニメ作品である「とある魔術の禁書目録」と3Dロボット対戦ゲーム『電脳戦機バーチャロン』のコラボ作品として、注目を集めているタイトルだ。「電脳戦機バーチャロン」シリーズの新作としては15年ぶりとなり、ファンにとって待ちに待ったタイトル。
そもそも『とある魔術の電脳戦機』は、2016年5月に小説が先行して発売し、「とある魔術の禁書目録」の世界観を壊すことなく、『電脳戦機バーチャロン』を組み込んだ作品。それに呼応するように、登場したのがこの『とある魔術の電脳戦機』というわけだ。
そのため、「とある魔術の禁書目録」の世界の中で、『電脳戦機バーチャロン』と言うe-Sportが流行っていると言う話になっている。なので、「とある魔術の禁書目録」の世界も『電脳戦機バーチャロン』の世界もどちらも壊さずに新たなストーリーとして存在しているという。
「よくあるコラボではなく、世界観もキャラクターもがっつり新しく作る。どっちのファンもニコニコできる内容です」とプロデューサーの亙氏は語っている。
初心者でも扱いやすい機体に調整
『電脳戦機バーチャロン』側としても、禁書キャラが登場すると言う設定だけでなく、禁書キャラの能力を第四の兵器「ブーストウェポン」として登場させている。イベント時のプレーでは御坂美琴が載るライデンが超電磁砲らしきものを撃っており、御坂美琴が搭乗している意味合いを強めている。
他にも禁書キャラクターとバーチャロイドの相性もそれぞれの特性が活かされている。「スペシネフとアクセラレーターは、意外な共通点があるんです。インデックスはバルバドスベースですが、主役機体が難易度高い機体だと問題があるので、初心者でも扱いやすい機体に調整しています」と鈴木誠ディレクター。
ゲームシステムとしては1on1と2on2のどちらも遊べるようになっており、オンラインにも対応するとのこと。また、PS4とPSVitaでクロスセーブに対応しており、どちらをプレーしてもセーブデータは引き継がれる。
唯一残念な発表となったのが、ツインスティックの未対応。「ツインスティックを製造しているメーカーが金型を廃棄しており、イチから作るにはコストも時間も足りないと言うことがわかった」(亙プロデューサー)。PS4のコントローラーでも十分操作しやすいように操作は調整されており、今回はコントローラーでのプレーとなるとのことだ。
(文・写真/岡安学)