Facebook、インスタも縦型動画に注力

 広告業界で縦型動画への関心が高まったのは、2015年後半ごろからだ。きっかけは、縦型動画を共有できるSNS「スナップチャット」が海外の若者を中心に人気を集めたこと。スマホの縦長の画面に適した縦型動画は、ユーザー投稿型のSNSから火が付いた。

 2016年8月以降、Facebookが広告を含む縦型動画の再生に対応。今年2月からは、スマホなどで縦型動画を再生するときは画面いっぱいに表示されるようになった。インスタグラムもスナップチャットによく似た静止画・動画投稿機能「ストーリー」に注力している。YouTubeは、パソコンで見ると両サイドに黒帯が入った横型動画になるものの、スマホでは縦型で視聴できる。海外のサービスでは、この1~2年で縦型動画への対応が一気に進んでいる。

 日本でも、若者を中心に縦型動画は浸透している。スナップチャット以外にも、Donutsが運営する動画コミュニティーサイト「MixChannel」やLINEのライブ配信アプリ「LINE LIVE」など、自分で撮った縦型動画を手軽に配信できるサービスは人気が高い。ファッションや美容関係のハウツー、オリジナルのドラマなどのコンテンツをスマホなどに縦型で配信する「C CHANNEL」も若い女性の支持を集めている。

 「それに、ネットを離れて周囲を見回してみると、縦型の動画というのは結構世の中にある」と加藤氏。代表例が、駅などで見かけるデジタルサイネージだ。建物の柱などに設置されているデジタルサイネージは縦型が多い。そうしたデジタルサイネージ向けの動画をスマホ向けに転用することもできる。

サイバーエージェントアドテク本部LODEOカンパニーの加藤徹氏
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