この記事は「「ビジネスPowerPoint実践術」(2015年3月発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 パワーポイント(以下パワポ)で作成したスライドを推敲していると、「タイトル文字のフォントや色を変えたい」「全スライドに会社のロゴを入れたい」などと後から気付くことがある。しかし、作成済みのスライドを1枚ずつ手直ししていくのは大変だ。

 すべてのスライドに共通の変更は、書式を一括管理している「スライドマスター」で行うのがパワポの王道。パワポをとことん使いこなしたいなら、スライドマスターは必修科目といえる。今回はスライドマスターを使った“仕上げ”のテクニックを極めよう。

テーマの基本マスターとその派生レイアウトが並ぶ

 ここでは図1の上に示した6枚のスライドを、スライドマスターを使って下図のように改良する。図1上では「ネオン」というテーマ(デザイン)を適用し、表紙のスライドでは「タイトルスライド」、2枚目以降のスライドでは「タイトルとコンテンツ」というレイアウトを使っている(図2)。使用しているレイアウトの種類がスライドマスターの操作に影響するので確認しておこう。

図1 上は最小限の手間で作ったスライド(ウェブページにファイルを用意)。文字を入力して写真とスマートアートを配置し、「ネオン」というテーマを適用した。それを微調整して仕上げたのが下図だ。タイトル文字のフォントや色を変え、箇条書き記号の色を変えて、さらにオレンジ色の三角形の上にスライド番号を配置した。すべてのスライドに共通の変更を加えるときは、「スライドマスター」を使うのがパワポの王道だ。1枚ずつスライドを修正するわけではない
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図2 図1上のスライドは「ホーム」タブの「新しいスライド」からレイアウトを選んで作成した。「タイトルスライド」と「タイトルとコンテンツ」を使用している
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 「表示」タブで「スライドマスター」をクリックすると、スライドマスター編集画面が開く。左側には「ネオン」の基本デザインとなるスライドマスター(以下マスターと略)と、それをベースにした11種類のレイアウトごとのマスターが並ぶ(図3)。後者は図2のレイアウト一覧に相当するものだ。

図3 「表示」タブの「スライドマスター」を押すと(1,2)、スライドマスター編集画面に切り替わる。左側の一番上にあるのは「ネオン」テーマの基本となるスライドマスターで、それをベースにしたレイアウトが下に並ぶ。これは図2のメニューにあるレイアウトで、マウスポインターを合わせると、使用しているスライドの番号がポップアップする。クリックすると、右側の編集画面がそれに切り替わる
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 操作のポイントは、左側にあるマスターの選び方だ。例えば「タイトルスライド」のマスターを変更すると、そのレイアウトを適用したスライドだけに結果が反映される。レイアウトに関係なく全スライドに同じ変更を加えたい場合は、一番上のマスターを編集する。

 ここではまず、すべてのスライドの文字書式を変更しよう。一番上のマスターを選び、「マスタータイトルの書式設定」および「マスターテキストの書式設定」の枠をそれぞれ選択して書式を変える(図4〜図6)。

図4 左側で一番上のスライドマスターを選択(1)。外枠をクリックして上側のテキストボックスを選択し(2)、「ホーム」タブでフォントや文字色を変更する(3〜5)。なお、文字の輪郭を消すときは、「書式」タブの「文字の輪郭」から「線なし」を選ぶ
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図5 外枠をクリックして下側のテキストボックスを選択し(1)、「ホーム」タブの「箇条書き」から「箇条書きと段落番号」を選ぶ(2〜4)
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図6 「箇条書き」タブで「色」を変えて、「OK」ボタンをクリックする(1〜3)
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 スライドマスター画面を閉じると(図7)、6枚のスライドすべてに変更が適用されたことがわかる(図8)。スライドマスターを使えば、スライドが何枚あっても瞬時に変更できるのだ。

図7 タイトルと箇条書き記号をオレンジ色で統一できた。「スライドマスター」タブの「マスター表示を閉じる」を押して(1,2)、元のスライド編集画面に戻る
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図8 「表示」タブの「スライド一覧」を押して(1,2)、6枚全部を見渡したところ。すべてのスライドの書式を一括変更できた。「標準」を押して通常のスライド編集画面に戻る(3)
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