謎の組織「ThinkPad評議会(仮称)」

 X280を持ち上げておきながら、やはりX1 Carbonには普遍的な絶対的良さがあるという筆者の結論になってしまったワケですが、実際X280は悪くない、というか素晴らしいと言えるレベルです。筆者も欲しくなったというのは、正直な感想ですし、現にこの原稿はX280で執筆しています。

 先日、ThinkPadの聖地とも言うべき、大和研究所でX280の開発責任者に話をうかがう機会がありました。そこで語られたのが、「X280は決してX1 Carbonの廉価版ではなく、T4xxsの流れを汲む12インチパソコンです」ということ。つまり、ピーチスキン非搭載や太いベゼルは、廉価版だから安く仕上げるためにそうなったのではなく、あくまでもコンセプト通りなのだということでした。

X1 Carbon(右)とは路線が違うX280(左)
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 さらに、レノボの社内には「ThinkPad評議会(仮称)」という謎の組織があるのだとか。新型のThinkPadを開発するにあたって、組み込まれる仕様がThinkPadとして妥当なものかを議論する特別な組織だそうです。ThinkPadファンにとっては驚がくの話ですが、X280がX1 Carbonには及ばないものの、ThinkPad然としていることが、この謎の組織が実在することを証明していると感じました。キーボードのクオリティには決して妥協を許さない重鎮たちが集っているのがThinkPad評議会(仮称)の特徴だそうで、X280のキーボードが大満足の出来だったのも納得というものです。

大和研究所プレゼンツなキーボード
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たかがX280、されどX280

 さて、このX280ですが、使えば使うほど愛着が湧いてきます。モバイルマシンとしての真骨頂を味わうために、今もこうしてあえてノマドで原稿を書いているわけですが、自宅で作業するよりも格段にはかどります。というワケで俄然欲しくなったX280ですが、X1 Carbonより安価とはいえ、その費用が逆さに振っても出てこない筆者の甲斐性のなさを嘆くばかりです。素晴らしき哉、ThinkPad X280。

ナックル末吉
ナックル パソコン、スマホ、デジカメ、家電などのガジェット系記事を執筆するモノ系ライター。自分が不器用な分、ツールに頼ることをコンセプトとし、ガジェットに実用性の高さを求め続ける。