電波の届く範囲はメーカーの情報を参考にする

 無線LANの電波が届く範囲が気になるなら、各社が目安として公表している推奨利用環境を確認しておこう。推奨利用環境は無線LANルーターの製品仕様やカタログ、パッケージなどに記載されている。戸建なら階数で、マンションなら間取りで電波の届く範囲が記載されている。

 ただし、無線LANの電波は周囲の電波環境に影響されやすいため、その範囲に必ず電波が届くわけではない。また、各社で計測環境が異なるため、推奨利用環境を他社の製品と比べても意味がない。あくまで参考程度に見ておこう。

 推奨利用環境には、接続する端末の台数の目安も記載されている。家族全員分のスマートフォンやテレビ、スマートスピーカーなど、たくさんの端末をつなぐなら、接続台数が多い上位機種を選びたい。推奨利用環境に記載されている接続台数より多くても接続できるが、ルーターが搭載するCPUの処理能力が不足して速度が低下することがあるからだ。

 家の隅々まで電波を飛ばしたい、端末を多く接続したいという人は、電波の到達範囲が広く、接続台数が多い最上位機種を選んだほうがいい。逆に無線LANを利用する範囲がさほど広くなく、接続する端末が少なければ、安価な機種を選んでも問題ないだろう。

NECプラットフォームズの検証ページ。1戸建て住宅やマンションでテストし、結果を公表しているメーカーもあるので参考にしよう
[画像のクリックで拡大表示]

外部アンテナの利点は?

 設置場所を考えると、無線LANルーターは形も重要な要素。無線LANルーターの最上位機種には、ノートパソコンやゲーム機より設置面積が大きくなる製品もある。購入後に後悔しないように、あらかじめサイズを確認しておこう。

 無線LANルーターには、アンテナが外部に付いている製品と、本体に内蔵している製品があり、どちらにも利点がある。アンテナが外部ある機種は、アンテナの向きを変えることで、電波の飛ぶ向きを自分で調整できるのが利点だ。電波を別の階に飛ばしたいときに効果があるという。

 一方で、アンテナを本体に内蔵している製品は、突起物が少ない分、小さな子どもやペットなどがいる家庭でも安心という利点がある。デザインもインテリアになじみやすい。アンテナ内蔵型の製品を販売しているメーカーは「アンテナの実装方法による電波の飛び方の差はほとんどない」と話す。

外部アンテナの製品はアンテナの向きを変えることで、電波の方向をある程度変えられるという
[画像のクリックで拡大表示]