子機のほとんどが最大速度でつなげない

 11acで通信するには、パソコンやスマートフォンなどの子機も11acの対応が必須だ。さらに、パッケージに記載されている最高速度で接続するには、子機側も同じストリーム数で接続できることが条件になる。だが、現在売っている11ac対応のパソコンやスマートフォンの多くが、1~2ストリームの通信しかできない。そのため、規格上の最大速度は約866Mbps(または867Mbps)で、パソコンやスマートフォンと接続したときはルーターのパッケージ通りの速度で通信できないと考えたほうがよい。ちなみに、3ストリーム以上で接続できる子機は、Appleの「Mac Book Pro」の一部やデスクトップ用の拡張ボードのみとなる。

 無線LANルーターがパッケージ通りの速度で接続できるのは、無線LANルーターを2台用意して片方を子機として使うなど、限られた環境のみ。もし、スマートフォンやパソコンを2~3台つなぐだけの環境なら、最大速度が866Mbpsの安価な無線LANルーターでも問題ないだろう。なお、パッケージに記載されている速度は規格上の最大速度。実際の通信速度は、周囲の電波状況などに影響されるため、その速度よりも遅い。

11ac対応パソコンやスマホの多くは、1~2ストリームの通信しかできず、最大速度は433Mbps、または867Mbpsとなる。エイスースの「PCE-AC88」(実売価格は1万3000円)のように、4ストリームで最大速度が2167Mbpsの子機は一部しかない
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