“スポーツ向け”で選ぶ

■心拍計内蔵でランニング、コーチングもおまかせ

Jabra
JABRA ELITE SPORT 4.5
実売価格:3万2800円

・スコア:5点
・重さ:右7.4g、左7.2g 充電ケース65.8g
・再生時間:4.5時間(専用ケースで2回充電可能)
・防水機能:IP 67準拠
・対応コーデック:SBC

 スポーツ用イヤホンの定番ブランドである、Jabraが発売した完全ワイヤレス。本体ボタンは左右とも2つずつで、右側のイヤホンには心拍センサーとモーションセンサーを搭載、左側はボリュームボタンで、右の上ボタンは「スポーツ(Sports)」ボタンでアプリと連動したりワークアウトを開始したりといった機能があり、ランニングやエクササイズ用イヤホンとしての作り込みは徹底している。

 音楽用イヤホンとしてみると、大きめのボディーらしく余裕ある低音の沈み込みと、空間のスケールの大きさが特徴。高域の立ちがシャープで、女性ボーカルがクリアで聞き取りやすい。装着したまま周囲の音を聴ける“ヒアスルー”と呼ぶ機能があるが、これは音楽を流したまま外音を聴くのではなく、音楽を止めてイヤホンを付けたまま外の音を聴くためのものと考えよう。

 専用アプリには音楽再生用の機能はなく、ランニングやエクササイズ、ワークアウトを計画的に実行していくためのトレーニング機能がズラリと並ぶ。トレーニング中にズレないように、耳に固定する装着用アクセサリが豊富に付属する。スポーツ、トレーニング用なら指名買いするべきモデルだ。

本体は巨大だがイヤージェルと呼ばれる滑りにくいシリコンが耳内に正確にフィット。心拍計も内蔵しているのでキツめを推奨している。
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ケースは大きめ。ワークアウトの際は飲み物などと共に置いておくイメージだ。
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専用アプリ「Jabra Sports」はまさしくトレーニング機能に特化
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■完全防水のアクティビティ志向とAmazon Alexa対応を両立

BRAGI
The Dash Pro
実売価格:4万6310円

・スコア:4点
・重さ:右7.2g、左7.1g 充電ケース138.8g
・再生時間:5時間(専用ケースで5回充電可能)
・防水機能:IPX7
・対応コーデック:SBC、AAC

 日本国内でも正規取り扱いがスタートしたドイツのイヤホンブランドBRAGI社の「THE Dash Pro」は、多機能さが売りの注目モデル。本体に4GBのメモリーと音楽プレーヤー機能を搭載し、IPX7(水中型)の防水対応で、ランニングはおろか装着したまま水泳もできる。さらに心拍計搭載で、カロリーや歩数のトラッキングもできる(コーチング機能はない)。

 本体はタッチ操作対応で、さらに内蔵するジャイロセンサーにより、頭を動かす動作でコントロールする機能まで対応。Amazon Alexaの音声アシスタントの呼び出しも可能で、マイクは骨伝導と、スペックを並べるのも苦労するような多機能ぶり。アプリは日本語化済みでジェスチャー機能もガイド付きなので操作に戸惑うことはないだろう。

 音楽再生は、基本的に内蔵ミュージックプレーヤーに楽曲を転送して流す仕様(対応形式はMP3、AAC)だ。音はフラットでアタック感と粒立ちが良く、低音の締まりや質感もいい。素性の良いサウンドで、ジャンルを問わず高音質。

 価格は今回紹介する完全ワイヤレスの中では最も高く手を出しにくいが、水泳をしながら使うなら本機しか選択肢がないし、機能の充実ぶりは圧倒的。とにかくすごい一台だ。

トレーニング用の全体を覆うカバータイプのイヤーピースと、リスニング用のイヤーピースが付属。どちらもフィット感は高い
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ドイツメーカーらしい重量感あるアルミ削り出しの充電ケースが付属。イヤホン本体はタッチ操作できる
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IPX7は、水深1mに30分間沈めても問題ないという強力な防水機能だ。装着したまま水泳もできる
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■プレーヤー内蔵でフィットネスにも対応

サムスン
Galaxy Gear IconX
実売価格:2万6870円

・スコア:4点
・重さ:右7.1g、左7.1g 充電ケース55.5g
・再生時間:5時間(専用ケースで1回充電可能)
・防水機能:なし
・対応コーデック:SBC、Samsung Scalable

 本体に4GBメモリーを内蔵し、そこに保存した音楽を再生できる、ミュージックプレイヤー機能を搭載。またイヤホン全体がタッチパッド操作仕様、防水ではないがエクササイズ向けのコーチングプログラム搭載と、音楽以外も含めた実に多彩な機能を持つ。

 検証にあたってiPhone 8で接続し準備を始めようとすると……トラブル発生。目玉機能を利用するための「Gear Manager」アプリにiOS版が存在しない。iPhone 8でもBluetoothで接続して音楽再生は可能だが、ここではアプリを検証するため本機のみAndroid端末を併用している。

 シンプルに音楽を聴いたGear IconXの音質は、情報量志向で微細音までクリア。ピアノの生音は透き通るように美しいし、ボーカルの歌声の抑揚や質感の伸びやかさ、自然な音場の広がりと密度感と、他のワイヤレスイヤホンと一線を画す超高音質を実現している。

 音質が非常に良いこともあり音楽リスニング用イヤホンに使いたいところだが、純正アプリ以外で音楽を再生しようとすると、AndroidではBluetoothのメディア再生デバイスとして認識されなかったりと(手動で設定すれば可能)、使い勝手にクセがある。イヤホンの素性は良いため、iPhone向けのアプリが公開されることがあれば評価が一変しそうなデバイスだ。

やや大きめで厚みのある本体だが、3サイズのウィングチップ付属でフィット感は問題ナシ
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1回フル充電できる小型の充電ケースが付属。充電端子がUSB type Cであることに注意
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「Gear Manager」のアプリを通して音楽、エクササイズのコーチングに対応
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