俊敏性を研ぎ澄ませるか、オーソドックスで攻めるか

 武藤嘉紀選手やリオネル・メッシ選手が着用予定のネメシスは、アウトソールも特徴的だ。

NEMEZIZ 18+ FG/AG
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NEMEZIZ MESSI 18.1 FG/AG。リオネル・メッシが着用
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 「Xは『直進がどれだけ速くなるか』ですが、ネメシスは『どれだけ機敏に動けるか』に特化しています。足との一体感をよりナチュラルに生み出すために、バンドで締め付ける構造です。ボクサーが手首に巻いているバンデージのようなものをサッカー選手もよく足に巻いています。それがシューズ自体に付いているので、これを履けば足首の周りが固定される。いきなり逆方向に走るなど、予測不能な動きがあっても足をしっかりホールドします」(山口氏)

 どんな動きにも対応できる機敏さを実現するために、ネメシスのアウトソールのポイントはどうなっているのだろう。

NEMEZIZ 18+ FG/AGのアウトソール
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NEMEZIZ MESSI 18.1 FG/AGのアウトソール。メッシのモデルは、通常のNEMEZIZとはポイントの形が異なる
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 「俊敏性や機敏さの追求ということで、ポイントはエッジと丸型のハイブリッドになっています。エッジがあるとブレーキが効きすぎて、次の動作に少し移行しづらい面もありますが、外側のポイントが丸みを帯びているので、360度、どの方向にもキュンキュンにターンしやすい。ただ、地面をかむ要素も大事なので、内側にエッジを付けることで、どちらの良さも発揮できる融合型(半月型)にしています」(山口氏)

 4つめのコパは、ほかの3つに比べていわゆるオーソドックスなタイプになっている。

 「コパは過去の風合いのレザーのアッパーを使って、ボールタッチのフィーリングが一番ナチュラルに足の指に感じられる昔ながらのシューズです。天然の革で極上の素足感覚を追求した、すべてを器用にこなすオールラウンダー向けです」(山口氏)。靴底のポイントも、従来のシューズに近いオーソドックスなものとなっている。

COPA 18.1 FG/AG
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COPA 18.1 FG/AGのアウトソール
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 「コパのポイントは限りなく丸に近くノーマルなバランスの配置で、全体的にナチュラル、ニュートラル、シンプルな要素が強い。よりエッジのきいた機能がプロ選手向きだとすれば、まだサッカー選手としての自分の特徴が分かっていない、部活動で定番シューズを求める中高生たちが、迷ったら『とりあえずこれ』と選んでもらえるタイプですね」と山口氏。