好きな音楽をいつでもどこでも楽しみたい。そんな願いをかなえてくれるヘッドホンが、今、急激な進化を遂げつつある。技術の進歩が実現したポイントは3つ。ハイレゾによる音質の飛躍的な向上、ノイズキャンセルでの雑音の徹底した低減、そしてワイヤレス化がもたらす快適性のアップだ。「ウォークマン」によって「いつでもどこでも音楽を楽しめる時代」の扉を開いたソニーを訪ね、ヘッドホンの最先端技術の現状に迫る。シリーズ最終回は、ワイヤレスで広がる“自由な音の楽しみ方”について聞いた。

 現在のヘッドホンがどこまで進化しているのか、ハイレゾノイズキャンセリングという2つの技術を検証してきた。それらの技術の進歩は「いつでもどこでも、気軽に自由に、上質の音楽を楽しむこと」に不可欠なヘッドホンだからこそ、課せられたミッションとも言える。

 しかし、「気軽に自由に」が実現すればするほど、ユーザーとしての欲求はより高まる。

 あの鬱陶しい「ケーブル」さえなければ――。

 そんな願いも、いまやワイヤレス技術の進歩でかなえられてしまった。ケーブルを必要としないワイヤレスヘッドホンはもちろん、頭が押さえられるヘッドバンドの煩わしさをなくした「ネックバンド型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン」も人気を博している。

ネックバンド型ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WI-1000X」
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「WI-1000X」にもノイズキャンセリングのためのフィードフォワード、フィードバック、2つのマイクが付いている。飛行機内でも最適なノイズキャンセリングを実現するため、ネックバンドの太い部分には気圧計も内蔵されている
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