日経BPnet セカンドステージに「くるまのわざ」として連載していたものを再編集して掲載しました。初出は2009年6月4日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。

オイルショック後、クルマ復権のごとく登場

快走するマツダ・ファミリア・カブリオレ。サイド・ウィンドウを立てて走ると、高速でも快適なオープンが味わえる
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 これだけ公害だ、エコだとかまびすしい現代。その理屈からいくとオープン・モデルなど存在しようもないのだが、でも、現実に少なからずオープンのモデルが存在し、相応の人気を集めているところを見ると、オープンカーによる「オープン・エア・モータリング」は、クルマの持つ根源的な魅力の一つにちがいないと思えてくる。実際、クルマというものが世に現れ、発展してきた過程をみると、速いこと、美しいことなどとともに、オープンで走る快適さというものが⽋かせぬポイントの一つにあった。

 今から四半世紀前、実はその時代もオイルショックから立ち直ろうとしていた時期であったのだが、クルマ復権のシンボルのように登場してきたオープン・モデルがあった。いうまでもなく、それが表題のマツダ・ファミリア・カブリオレだが、ごくごく標準的な小型車にオープン・モデルを加えることで話題と個性とを得ようとしたモデルとして注目された。1985年の第26回東京モーター・ショーで飾られた時は、単に話題のためのショー・モデルか、とも見られていたが、翌春に市販車として登場してきて、二度注目を集める格好になった。