日経BPnet セカンドステージに「くるまのわざ」として連載していたものを再編集して掲載しました。初出は2008年8月28日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。

特別なプロセスで形づくられたダイハツ・コペン

2001年の東京モーター・ショーに飾られたコペンのコンセプト・モデル。これがプロトタイプとなって、ほとんどそのままのかたちで市販化された
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 ガソリン代高騰の話題とともに、このところ「軽」への注目度が増しているといわれるが、数ある「軽」のなかにあってひと際個性を主張しているのがダイハツ・コペンだ。基本的にはわが国のクルマの発展期のモデルを採り上げている本欄だが、今回はモダンな「軽」にスポットを当ててみよう。というのも、このダイハツ・コペンはかなり特別な作られ方をして誕生したからだ。実際の生産も専用工場で始められたのだが、それ以前、プロトタイプとして東京モーター・ショーに飾られたコンセプト・モデルからして、従来とは異なるプロセスで形づくられていたのである。

 2002年の6月に発売された時は、1999年、2001年と2度にわたるモーター・ショーの展示を受け、ショー・モデルをほとんどそのまま市販した、という印象で登場してきた。フロントとリアを対称形にしたようなユニークなスタイリング、本格的なオープン・モデルであるばかりか、「軽」として初にして唯一の電動開閉式ルーフを備えた個性的な1台であった。