いくつかのわざが込められたエンジン「シリウス・ダッシュ」

シリウス・ダッシュ」と名付けられた直列4気筒+ターボ・チャージャのエンジン。バルブ機構に特徴があった
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 エンジンは「シリウス・ダッシュ」という謳い文句のついた、これまた当時の高性能でありながら、燃費や排出ガスのクリーン対策などにも配慮していることを主張したものとなっていた。基本的には2.0L級の直列4気筒SOHC+ターボ・チャージャだが、そこにはいくつかの「わざ」は込められていた。

 最大の特徴はバルブギア・システムに3バルブ+2ステージというのを採用していること。そればインテーク2バルブ/エグゾスト1バルブの3バルブに、インテーク側をそれぞれ吸気ポート形状、バルブ径、バルブ・タイミングを個別にした2ステージにして、パワーと経済性とを兼ね備えさせようというものだ。

 つまり、プライマリー吸気ポートは細く、オーバーラップも少なく、いわゆる低回点向き、燃費重視のセッティング。対してセカンダリーは高回転、パワー重視のもので、ポート径もプライマリーの倍、バルブも中空構造を採用するなど、高性能エンジンとしてのスペックが用意されていた。

インテリアも上等そうな印象を与える。エクステリアよりもむしろこのインテリアで三菱らしいと感じたりする
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 「シリウス・ダッシュ」のダッシュは、 Dual Action Super Head の頭文字だという。なんともこういう固有名詞をつくり出すのは得意だが、いま振り返ってみると調べねば意味が解らなかったりする。

 せっかくの新技術も時に、薄っぺらなネイミングで霞んでしまったり、はたまた、その場限りでブランドになり得ないのではもったいない。