日経BPnet セカンドステージに「くるまのわざ」として連載していたものを再編集して掲載しました。初出は2007年8月23日です。記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。
スタイリング的にもこの時代が一番質実剛健でいい、と人気のジムニー「JA71」系。小型軽量な「軽」のオフロード4WDだ
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40年近い歴史を持ち独自のポジション

 昨今はSUVなど、都会にまで乗り出す4WDが多いなか、スズキ・ジムニーは「軽自動車」のジープ・タイプ4WDの草分けとして、いまなお独自のポジションを保っているようだ。すでに40年近い長い歴史を持ち、きっちりと正しく方向を保っているのがいい。

 写真を紹介するのは大きく三世代に分けられるなかの第二世代にあたる、1980年代後半のモデル。歴代ジムニーのなかで、人気モデルに数えられるひとつだ。

 スズキ・ジムニーが誕生したのは1970年だが、それはスズキによって開発されたものではなかった。当時のホープ自動車が1967年にホープスターONの名で発売しようとしたものを製造販売権ともに譲渡されて、スズキ仕様に仕立て直したようなものだ。

 ホープ自動車はわが国の軽自動車黎明期に、軽三輪自動車ホープスターを販売した実績を持つ、元ホープ商会として1952年に設立された会社。軽自動車とともに遊園地向け遊具などを製造し、のちに自動車製造からは手を引いたが、現在も遊具メーカー、ホープとして存続している。