TGS2018でJeSUの大会を開催

――JeSU設立を話し始めたのはいつ頃ですか。

岡村氏: 話が持ち上がったのは17年2月で、具体的に動き始めたのは7月くらいからでしょうか。いろいろ大変で、10月くらいには「もう無理かな?」と断念しかかった時期もありましたけどね(笑)。

――昨年9月末に開催された東京ゲームショウ(TGS)2017の直前に団体設立の発表をされましたが、その頃はまだ先行きが見えていなかったということでしょうか。

岡村氏: 物理的な時間が圧倒的に足らず、行政や関係団体とのすり合わせをすべて終えてから発表したのでは間に合わないという判断もあり、大枠の合意が済んだ時点で発表することにしたのです。最終的な細部の調整はそこから行いました。

2018年2月1日のJeSU設立発表会で顔をそろえたJeSU役員。中央が岡村会長(写真:酒井康治)
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――そして今年の1月22日に団体設立、2月1日の記者発表へと至るわけですね。

岡村氏: 9月の東京ゲームショウ2017で「年内には」と申し上げましたとおり、当初は17年中に正式発表を行う予定でした。結果的に発表が1カ月遅れたのですが、それによってよりしっかりした状態で発進できたと言えます。そこから間を置かずして、2月10日、11日に「闘会議 2018」でプロライセンス発行を伴う初のJeSU公認大会を開催したことも、結果的には正解だったと思います。
 闘会議では、KONAMIの『ウイニングイレブン』の大会が機材の不調で中止になるなど、運営上の細かな課題はいくつかありましたが、致命的なものは皆無でした。大会終了をもって、ジュニアライセンス1人を含む52人6チームへのライセンス発行もでき、イベントとしては大成功だったと言えるのではないでしょうか。

――闘会議での大会は言うなればJeSUは「場を借りた」形でしたが、今後の予定はいかがでしょうか。

岡村氏: 今秋の東京ゲームショウ2018では、いよいよJeSUとしても本格的な大会を開催したいと思っています。TGSでは6年前からeスポーツの大会を開催しているのですが、海外を含めたIPホルダーの意識も年々変化しているようで、すごく熱意が高まってきているのを感じます。今年はそのTGSで開催するeスポーツ大会が、JeSUとしても大きな大会になるわけです。
 ちなみに、主催大会の開催はJOCへの加盟要件として求められている「活動実態の有無」という点に大きく関わってきます。プロライセンス発行団体とうたいながら、それを用いた大会が開かれないのでは話になりません。団体設立後すぐに闘会議で公認大会を開けたこと、さらにTGSでは主催大会ができるよう準備を進めており、その後も定期的に開催することの意味は非常に大きいと言えるでしょう。

――プロライセンスの発行とともに、それがきちんと機能する大会の運営もまたJOC加盟には必須であるということでしょうか。

岡村氏: そうですね。JOC加盟という点だけでなく、JeSUが掲げる「eスポーツの振興」という点からも、プロだけでなくアマチュアも参加できる大会の開催こそが大事と言えます。