五輪種目選出のための開発には「興味がない」

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――『パズドラ』は海外での人気が高いわけではないことから、そうしたタイトルをプロライセンス発行タイトルとすることに疑問の声も出ています。

森下: 日本の人気タイトルで大会が実施されても別にいいと思います。日本で人気があるスポーツだって、世界的に見れば盛んではない国がたくさんあって、そうしたスポーツを五輪の種目にすることに賛同しない人たちもたくさんいるわけですから。

――eスポーツのために新しいゲームを開発するという考えはないのでしょうか。

森下: まったくないです。ゲーム単体で面白いことが常に念頭にありますから。その上で、イベントを実施する中で大会を実施したほうが盛り上がると思ったものをeスポーツとして展開することはあるかもしれません。

 ですから、結果的に五輪の種目に自社タイトルが選ばれることはうれしいことかもしれませんが、五輪の種目に選ばれるために開発をするとか、そういう興味や考えはないです。

――五輪の種目にまでなれば色々なメリットが出てくるかと思いますが、それでも興味がないというのはなぜでしょう?

森下: eスポーツを使ってゲームメーカーが収益を上げようとしていると勘違いしている人もいますが、メーカーにとってeスポーツは、直接的な利益にはつながらないものです。盛り上がれば知名度が高まったり、プレーヤーが増えたりといった間接的なメリットはあるかもしれませんが、メーカーにとっては先々を見据えた広がりへの可能性でしかないのです。でもわれわれは、やはり面白いと思ってもらえるゲームを作ることがまずは大事だと思っています。