CDレコでのリッピングは無駄がない

 パソコンの光学ドライブを使ってCDをリッピングしてスマホで聴く場合、まずパソコンを起動し、光学ドライブにCDを入れ、ソフトを起動してリッピングし、スマホをパソコンに接続してリッピングしたデータをコピーするという手順になる。

 長年疑問に思うことなくこの手順を繰り返してきたが、よくよく考えるとこれはかなり面倒くさい。CDレコを使えば、CDレコにCDを入れ、スマホのアプリでリッピングするだけですべて済む。パソコンを起動して操作する手間と、スマホをパソコンに接続してデータをコピーする手間がかからない。これは楽だし時間もかからないはずだ。本来はパソコンを持っていない人やパソコンが苦手な人向けの製品なのだろうが、パソコンでCDをリッピングし続けることに疲れてきた筆者のような人間にも向いているのではないだろうか。

付属ACアダプターのほか出力が5V・2.0A以上の対応モバイルバッテリーでも動作する
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5GHz帯(IEEE802.11ac)の無線LANに対応するのも特徴。底面には帯域切り替えスイッチがあり、SSIDやパスワードが見やすく記載されている
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ハイレゾ対応スマホ、GRANBEATと組み合わせてみた

 そしてCDレコと組み合わせるスマホとして、ONKYOの5型スマートフォン「GRANBEAT DP-CMX1」(以下GRANBEAT)を調達してきた。音質にこだわった設計が特徴のハイレゾ対応SIMロックフリースマートフォンで、同社のハイレゾプレーヤーにスマホ機能を付け加えたような製品だ。CDレコとGRANBEATを使えば、パソコンなしで簡単にリッピングできるだけでなく、聴くときもイイ音で聴けるのではと考えて選んだ。

 GRANBEATを手にして感じるのは大きくて重いこと。オーディオ機器は重い方がなんとなく高音質なイメージを持たれやすい。重さは234gあり、このずっしり感が高音質を予感させる。金属ボディーに彫り込みで文字が刻まれていたり、バランス接続端子があったり、ボリューム操作はボタンでなくダイヤルで行うなど、オーディオ機器としての高級感と使いやすさは抜群だ。ハイレゾ対応スマホはたくさんあるが、ここまでオーディオプレーヤー寄りの製品はないだろう。

 発売が約1年前で少々古くなってきたが、プロセッサーはミッドレンジ向けのMSM8956(Snapdragon 650)で、2枚のSIMカードを取り付けて同時待ち受けができるDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)対応だったり、内蔵メモリーが128GBあったりと、スマートフォンとしてもまずまずのスペックだ。難点は価格で、発売当初から値下がりしたとはいえ、実売8万円近くする。これは他社の最新高級SIMロックフリースマートフォン並みでちょっと手を出しにくい。懐に余裕があり、メインのスマホとしてではなく、ハイレゾプレーヤー兼サブのスマホが欲しい人向きの製品だろう。

ONKYOの「GRANBEAT DP-CMX1」(右)。ハイレゾプレーヤーにスマホ機能を追加したような製品だ
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金属ボディーに彫り込みのロゴ、ボリュームダイヤルなど、高級オーディオ機器感が漂う
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一般のイヤホンジャックのほかに高音質なバランス出力端子も備える
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